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 銀行の顧客管理分類
銀行からお金を借りている企業であれば「銀行はうちの会社をどう思っているのだろう?」と気になることがあると思います。特に銀行からその時々によって違うことを言われてしまう中小企業であれば「銀行の言っていることがコロコロ変わる。本音はどうなんだろう?」と感じていることでしょう。
そのような企業のために簡単な見分け方、つまり銀行との取引状況を客観的に判断する方法があります。それが銀行内の顧客管理分類を知ることです。銀行内では、顧客管理分類と称してお客様を大きく分けて3つに分類しています。その3つとは、「保証協会付き貸出のみの取引先」「ビジネスローンのみの取引先」「プロパー貸出のある取引先」です。
 それぞれの分類区分について
それぞれの分類区分の特徴について説明します。
「保証協会付き貸出のみの取引先」をよく「マル保先」と言い、銀行にとっては、リスクの少ない取引をしている企業なので、管理上はとても楽な取引先と見られています。反面、企業の業績にあまり関心がないため、銀行内部では特に担当が管理するわけでもなく、たまたま窓口で対応した人が担当ということがよくあります。
「ビジネスローンのみの取引先」は、リスクという点においてはプロパー貸出と同様の貸出と見なされやすいのですが、実は、これも機械的に効率良く融資をするシステムを用いているので、担当の意見や判断が反映されない貸出となります。そのため、銀行マンとしてのスキルが無くても融資が可能となるので、銀行員でなく、契約社員や銀行の子会社の社員が担当していることがあります。つまり、マル保先と同様、融資先企業の業績に特に関心を示すことなく事務的に取引をしている関係であると判断できます。
「プロパー貸出のある取引先」は、一般的に言われている銀行取引です。銀行員の担当者がきちんとついて企業の業績をチェックしながら取引をしている関係です。もちろん、プロパーの貸出だけでなくマル保やビジネスローンも同時に取組んでいることがあるのですが、プロパー貸出が存在するというだけで、3つの分類区分の中では最上級の取引関係となります。中小企業であれば、まずはここを目指したいと考えると思います。
 一番心配してくれている銀行は残高で決まらない
マル保のみの取引の場合は、容易にその取引の浅さを感じることができると思います。この3つの分類区分の中では一番低い位置になります。ところが、ビジネスローンとプロパー貸出では一見その取引の違いに気がつきません。なぜなら、融資残高ではわからないからです。例えば、ビジネスローンで1億円融資を受けている企業とプロパーで7千万円の融資を企業とでは、どちらが取引関係が良好と考えられるでしょうか?答えは、プロパーの7千万円の方が良好と考えられます。ビジネスローンのみの取引は、1億円と大きな金額であってもあくまでもビジネスローンであり契約社員が担当していることがあるため、銀行内ではほとんど知られていない存在かもしれないからです。
このように昨今の銀行取引は、融資の残高だけで、その取引の良好さを判断できない複雑な事情があります。もし、「銀行がうちの会社のことをどう思っているのか」と気になるようでしたら、この顧客管理分類に基づいて取引状況を整理して、判断すると良いでしょう。
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このコンテンツは寄稿担当者の責任のもと作成されたものです。税理士ドットコムは内容の正確性、真実性等について責任を負いませんのでご了承下さい。なお、実際のご活用に際してはかならず税理士等の専門家にご相談ください。
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