税理士事務所インタビュー | 事務所開業50周年、社長の悩みごとに常に寄り添う
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税理士インタビュー

事務所開業50周年、社長の悩みごとに常に寄り添う

税理士法人SKCは、今年で事務所開業50周年を迎える地域での実績を積み重ねた税理士法人です。また、税理士が4名所属しており様々なニーズに対応可能です。代表の堺俊治税理士に、サービス内容や先生のご経験についてお話を伺いました。

堺 俊治 税理士

税理士法人SKC

更新

信頼があるからこそ出来る事業承継

ー 現在、注力している業務について教えてください

堺 俊治 税理士

経理事務や総務事務の代行を請け負う業務を立ち上げようとしているところです。ゆくゆくは新たな法人で、バックヤードのオフィスサポートをしようという方向で力を入れています。

中小企業には、経理の代行や総務の代行をするところがあるという認識を持っているところがまだ少ないと思います。そうした認識が広まるとかなり需要があるのではないかと思っています。

ー 経理や総務をアウトソーシングするメリットはどういうものがあるのでしょうか?

堺 俊治 税理士

今、中小企業では人材確保が難しいのが実情です。私どもが対応しているのは、今まで経理がいたけれども結婚で退職された、あるいは高齢で退職されたというお客様からのご依頼です。後継を探すのがすごく大変なんですよね。そうした状況のお客様が、私どもの経理代行サービスを受けています。

ー 人材募集のコストがかからず、さらにプロフェッショナルな経理業務を頼めるところは大きいですよね。他に力を入れている分野はありますか?

堺 俊治 税理士

SKC会計グループの株式会社さかい経営センターというコンサルティング会社で、地元の信用金庫と連携して中小企業同士のM&Aをコンサルティングという形で手助けしています。

例えば、信用金庫で、ある中小企業が後継者不足でどこかの企業に引き継いでもらいたいという話が出たら、私どもがその企業を引き継ぎたい会社を探します。また、私どものお客様で、会社をどこかに譲渡したいという話が出た場合、今度は銀行や色々な連携先にその情報を流して買取先を探す、というようなことをやっています。銀行とは長い間の信用の積み重ねがあるのでこういうことが出来ると考えています。

ー 北九州という土地柄、製造業のお客様が多いですよね。地域的に見て後継者問題などは厳しい状況でしょうか?

堺 俊治 税理士

全国の事業承継問題が大変なように、北九州も同じように厳しい状況です。現在、大手のM&Aの仲介会社がありますが、仲介手数料が2,000万円以下の小規模企業の案件は取り扱わないのが現実です。私どもは、仲介手数料が100万だろうと、200万円だろうと取り組むというのが方針です。

また、各地に様々な連携先があるので、北九州に限らず全国での事業承継に関する案件に対応可能です。

経営者が困っていることは全部解決していく

ー 相続に関してはどのようなサービスを提供していますか?

堺 俊治 税理士

こちらも一般社団法人相続贈与相談センターという別法人で対応していまして、初回相談は無料になります。お客様のお話を伺うと、実際には相続税が発生しない場合もありますが、その場合でも所属の司法書士が相続に関する手続きを行います。実際に私どものお客様で多いのは、顧問先の社長さんからの相続に関する相談です。

ー 地域の特徴はありますか?

堺 俊治 税理士

簡単に言えば、地価がそんな高くないことですね。だから例えば土地建物を評価しても、相続税の課税標準以下になりますので、控除の範囲内になって相続税が発生しないことが多いです。

昨年でいえば、無料相談から相続税の案件に結びついたのは5件程度だったと思います。ご相談いただく案件のほとんどが司法書士や行政書士の業務で終わる案件です。具体的には、納税ではなく名義の書き換えでしたり、分割協議書の書き方などになります。

ー 亡くなってからの相談の方が多いのでしょうか?

堺 俊治 税理士

亡くなる前からのご相談もあります。名義が変わっていないんだけど、どうしたらいいのかというご相談はよくあります。亡くなったおじいちゃんの名義のままになっているとかです。

事前にご相談いただけるほうが、打てる手はたくさんありますが、先程お話したみたいに手を打たなくてもいいような案件が多いです。

ー 顧問されている社長さんからの相談もありますか??

堺 俊治 税理士

私どもの法人税務顧問のお客様からの後継者問題や相続関係についてのご相談も全て私どもの事務所が対応します。ですので、あらかじめ事前に出来る相続対策については色々お話してあります。

また、私が担当者に一番大切にしてほしいと思うことは、とにかくお客様のところで「何か困っていることありませんか?」と尋ねることです。ですので、職員には「どんな困っていることでもいいから聴いてきてほしい。私たちの事務所はあらゆる分野のプロとの連携があるので大概解決できるから、例えば、お客様のご子息の進路についてどこの医学部がいいかって悩んでいる話でもいいし、どんな事でもいいから聴いてこい!」と常日頃伝えています。

実際に、税務会計とか経営云々ではなくて、人生相談みたいなお話を伺うことがあります。経営者にとっては、お子さんがうまく行っていないというのは経営に絶対影響する訳ですよ。だから困っていることは解決していかないと、経営がしっかりと進まないですよね。

ー 聞き出す力は大切ですよね

堺 俊治 税理士

そうです。すごく重要であると考えています。やはり、税理士はイメージ的には決算書や申告書をつくるだけみたいなものが強いかもしれませんが、それだけではなく問題解決のお手伝いをしたい事務所なんだということをアピールしたいですね。

お客様から「なんでも聞いてくれる」と思っていただけるのは非常に重要なことだと思います。お客様の悩みに耳を傾けていると、「経理担当者や総務の方をとにかく入れたいが中々人が来ない。それが一番困っている」というのは最近増えてきていました。経理代行に取り組もうと思い始めたのは、こうした経緯があります。

ー 税務調査対応では、具体的にどのようなことに取り組まれていますか?

堺 俊治 税理士

私どもの事務所では、国税調査官の経験者を基本的には必ず一人採用するようにしています。退職者というよりも現役の調査官を中途でお誘いをしています。税務署との交渉に関してもツボを抑えてやらないと、交渉ではなくただの喧嘩になってしまいます。

その成果もあり、私どもの事務所では、これまでの税務調査対応では、大きな問題もなく、スムーズな対応でお客様に安心していただいています。もちろん税務署に対して言うべきことはしっかり伝えるのは原則です。

すぐやる、一生懸命やる、そしてやりはじめたら続けるということです

ー グループの基本理念について教えて下さい

堺 俊治 税理士

基本理念は、一言で言うと「お客様の幸せの創造」ということが理念です。人との関わりの中でどれだけ貢献するかということです。でも、貢献するということは結果として自分が気持ちよくなることです。これが人と人との間で仕事をしている我々の中での最大の幸せなのだから、それをたくさん増やそうということです。

また、行動指針として「三気三行」を実践しています。三気というのは「元気・勇気・覇気」のことです。元気であれ、そして勇気を持って行動して、堂々と生きるということです。言い始めたきっかけは、中小企業のお客様のお手伝いする上で、重要なことであるからです。

中小企業のお客様は難しい簿記の理論や会計学の解説などを求めていないことがほとんどです。お客様から「今のうちの経営状態はどうなのか?」と聞かれてテキパキ答えることは当たり前ですが、元気よく明るく対応していれば、お客様から「あなたは感じがいいね。あなたが来てくれると会社が明るくなるよ」と言っていただけます。そうすれば、お客様ももっと相談してみようとか、頼んでみようという気持ちになっていただけると思います。

ですので、コンサルティングにしても、何かを説明する場合であろうとも、それから。情報提供する場合であろうと、「三気三行」の三気を意識してもらっています。

「三行」というのは、即行、励行、続行です。すぐやる、一生懸命やる、そしてやりはじめたら続けるということです。この「三気三行」を行動指針にしています。

ー 先生が税理士を目指したきっかけについて教えて下さい

堺 俊治 税理士

父は元々国税専門官で、私の大学の仕送りのために、税理士になってくれました。一方私は、大学を出てどこにも就職しないでフリーターみたいなことをしていたのですが、父から事務所を手伝ってくれないかという相談がありました。

簿記もソロバンも出来ないのに無理だと思うと伝えたところ、「これからは簿記もコンピューターだ」ということで、コンピューターの勉強をしてほしいと言われました。そう言われて「それは面白そうだな」と思ってしまった(笑) 当時はコンピューターが出始めた頃で、みんなわからないような状態でしたね。今で言えばブロックチェーンが始まったみたいなのと一緒ですよ。それがこの世界に入ったきっかけです。

ー そこからお父様のあとを継いで、現在のグループ規模になったわけですね

堺 俊治 税理士

グループ会社が増えていったのは、とにかくお客様の要望に答えていたら、いつの間にか増えてきたというのが率直的な感想です。

父が経営から離れたのが昭和60年ですから、それから30年以上ずっと私が経営しています。引き継いだ当初から「お客様の要望にとにかく答えることなんだ、税務会計をだけをやっていればよいというだけの仕事ではない」ということは、ずっとスタッフには話してきています。「税務会計だけではなく、中小企業の社長の社外取締役。そんな存在にならなくてはいけない」と言い続けています。

ー 印象に残っているお客様はいらっしゃいますか?

堺 俊治 税理士

独立して自分で事業をやっていきたいと、開業時からご相談にこられた方がいらっしゃいましてね。経営計画から資金繰りのことから全部サポートしていくうちに、徐々に徐々に、規模も売上も上がってきて、10数年で売上10億円の会社になった方がいらっしゃいました。

実のところ、最初お会いした時は、話をしていても子供っぽくて「ちゃんとできるのかな」と思いました。最近その方にお会いした時もその時の話をしますが(笑) 上手くいった要因は、私どもと適時にしっかりと対話をしながら進んできたことだと思います。

もちろん、私どもの力は大した力ではないですが、その方は自分の進むべき方向について一生懸命考えて、経営計画を達成しようと必死に取組まれていました。それで我々も懸命になってサポートしていくという相互関係がよかった気がします。

経営計画に関して様々なリスクや可能性をお話し、経営者の方が最終的に判断する。そのなかで、経営者としての能力も上がってくるものだと思います。

ー 先生は成功する経営者はどういう方が多いと考えていますか?

堺 俊治 税理士

目標としている状態をいつも思い描きながら、それを達成する意欲が強い方です。そして人の話が聴ける謙虚な方でしょうか。実際10年でどう化けるかはわかりません。だから私どもは、開業したてで規模がまだ本当に小さなところもありますが、真剣にお付き合いさせていただいています。

ー 先生が税理士として大切にされているものはありますか?

堺 俊治 税理士

「謙虚」ということをすごく大切にしていますね。「先生、本当に裏表がないよね。どこ居ても一緒だね」とよく言われます。それは、人を何か付属物で評価しないことを意識していることだと思います。社長だからこうしなければいけないとか、偉い人なんだからこうしなければいけないというのが嫌いなんですね。

昔、他の事務所でも働いていた経験がありますが、先生商売で横柄な税理士が、結構いらっしゃいましたね。自分は、こうなりたくないなと思い、反面教師にさせていただきました。

ー 最後に経営者に向けてアドバイスをお願います

堺 俊治 税理士

相談した時に面倒臭そうに答えている税理士は選ばないことですね。どんな質問にも丁寧に答えてくれる税理士さんを選ぶことだと思います。

偉そうにしている税理士さんは往々にしてよく分かっていないことが多いです。税理士というのは、経営者の方の付き合い方によっては、ものすごく役に立つ社外取締役にすることができます。そのためにはいろんなことを相談して、その相談にしっかりと面倒くさがらずに答えてくれる方をなんとか見つけられることだと思いますね。

インタビューを終えて

編集後記

インタビューを通じて気さくに対応して頂いた堺先生。これまでの人生経験を踏まえ、「謙虚さ」を大切にした人情味のある先生です。お困りごとがあれば何でも相談に応じてくれることでしょう。

堺 俊治(税理士) 税理士法人SKC

従業員数:39名(うち税理士4名) ※平成31年3月現在
所在地:〒804-0003 福岡県北九州市戸畑区中原新町3-3
[ホームページ] https://www.sakaikeiei.co.jp/

<プロフィール>
長崎県出身、明治大学卒業後、東京の会計事務所で学んだ後、父親の税理士事務所を承継。税理法人SKCの代表社員、SKC会計グループ代表。趣味はジャズ鑑賞とゴルフ。座右の銘は「志を立てて以って、万事の源となす」。