税理士事務所インタビュー | 過度な節税ではなく、会社が強くなるための経営サポートを行う
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税理士インタビュー

過度な節税ではなく、会社が強くなるための経営サポートを行う

大阪の中でも下町情緒にあふれる町「杭全(くまた)」にあり、開業35年の歴史を誇る税理士法人 悠久杉本会計事務所。「人を大切にする会計事務所」をモットーに、得意分野を持つ税理士と、幅広い年代のスタッフが心をひとつにして、各種サポートを行なっています。社員税理士・公認会計士の杉本篤史税理士にお話を伺いました。

杉本 篤史 税理士

税理士法人悠久杉本会計事務所

更新

お客様の事業が長く続くことを第一にさまざまな支援を行う

ー 悠久杉本会計事務所の事務所名の由来を教えてください

杉本篤史 税理士

まず、事務所名にある「悠久(ゆうきゅう)」は、長く続いていくという意味です。代表社員税理士・公認会計士の所長が付けた名前なのですが、悠久には3つの意味が込められています。1つめは「お客様の事業が長く続くように」、2つめは「お客様と我々の関係も長く続くように」、3つめは「その結果、我々の事業も長く続くように」です。この3つの想いは、私たちが仕事する上での軸となっています。

1つめの「お客様の事業が長く続くように」ですが、会社として強くなるにはどうすればいいかを考えるのがもっとも重要です。そのため事業計画の分析などを行い、会社を強くするための経営コンサルティングを行っています。

ー 悠久杉本会計事務所の特徴を教えてください

杉本篤史 税理士

従業員20名と比較的大きな事務所なので、経理代行や補助金申請の代行なども請け負うことが可能です。経理代行に関しては、社内に入力を専門に行なうスタッフがいるので、税法に則り、間違いのない会計入力が可能で、費用面では抑えた価格設定になっています。

ー 「人を大切にする会計事務所」をモットーにされていますね

杉本篤史 税理士

税理士事務所は人間の労働力に頼る割合が多く、労働集約的な業界です。いかにお客様のお役に立つかを考え、信頼関係を築くことがなにより重要になります。お客様を大切にして、従業員も大切にしたいという想いは常にあります。

ー そうした想いが契約継続率98%につながっているんですね

杉本篤史 税理士

基本的なことなのですが、スタッフ全員がお客様のご要望に即した対応をできるように心がけているからだと思います。スタッフの離職率がとても低く、全員がある程度の経験を積んでいるため、お客様から何か聞かれたときにも、すぐに対応できるのも強みです。

「お客様をお待たせしない」のも我が社のモットーのひとつです。

ー お客様とはどのようにコミュニケーションを取られているのですか?

杉本篤史 税理士

顧問契約の場合は面談回数が決まっていますが、電話やメールをいただければすぐに対応いたします。チーム制のため、お客様のことはチーム内で情報共有をしています。もし担当者が不在の場合でも、すぐに対応できる体系になっています。

ー 税理士を替えたい理由として、質問の回答が遅いというのはよく聞きますね

杉本篤史 税理士

そうですね。ですから弊社では、ご質問いただいたら必ず1日で回答しています。さらに、手続きや会計処理にミスがないように、二重チェックを徹底しています。申告書に関しては三重チェックを行なっています。顧問報酬も抑えて、最低の報酬で最高のサービスを提供するようにしています。

ー 金額を低く抑えられる秘訣は何ですか?

杉本篤史 税理士

入力作業は専門のスタッフ、相談業務は税理士や担当者というように、役割分担することで、品質を保ちつつ、コストを抑えることができます。顧問料は、初年度応援価格や小規模事業者支援価格というコースも用意しています。

ー 弁護士や社会保険労務士など、提携先が15社以上あるのも心強いです

杉本篤史 税理士

どんなご相談でもすべておうかがいできる「お客様の窓口になる」というのも、弊社のモットーのひとつです。お客様には「何がわからないかが、わからない」くらいのモヤっとした状態でいいので、何でも聞いてくださいとお伝えしています。その段階からご相談いただいて、場合によっては必要な専門家へつなげるといったことも含めて、サポートをしています。

ー 取り扱い業務を教えてください

杉本篤史 税理士

「税務顧問」「経営戦略」「起業・会社設立」「公益法人・社会福祉法人」「相続・贈与」と、5つの分野に分かれていて、それぞれに特化した税理士がお客様のサポートを行なっています。私は経営戦略サポートを担当していますが、将来の経営や資金繰りなどについてお客様と一緒に考えてご提案しています。また、相続・贈与・譲渡に関しては、資産税に強い税理士がいるため、専門性が高いことも強みですね。事業承継やM&Aなどの案件も行なっています。

ー 公益法人や社会福祉法人にも対応されているんですね

杉本篤史 税理士

公益法人、社会福祉法人も会計監査の対象となりますが、公益法人会計は特有の知識が必要になります。その点当社では公認会計士が2名在籍していて、公益法人や社会福祉法人の監査業務を行なってきた実績があるので、そのノウハウを生かして、監査側の立場で会計を見ることができます。

「未来会計」を用いた将来を見据えた経営戦略を提案

ー 経営戦略はどのようなサポートを行なっていますか

杉本篤史 税理士

お客様と一緒に事業計画を立てるほか、資金繰りのアドバイスも含めて、全般的にサポートを行なっています。私と所長が会計士で、私は中小企業診断士の資格も保有しているため、税務以外の視点でもアドバイスできることも、とても喜ばれています。

税務の視点では、過去の実績から課題を見つける「過去会計」が一般的です。一方で、将来なりたい会社の姿を明確にして、それを達成するために事業計画や目標を立てるのが「未来会計」です。弊社では、未来会計を用いて経営サポートを行うことができるのも特徴といえます。

ー 経営サポートの具体的な方法を教えてください

杉本篤史 税理士

新規のお客様の場合、まずは決算書や試算表から現状分析をして、お客様から事業内容やビジネスモデル、強み・弱みなどをヒアリングします。そのうえで課題を解決できるようにご提案を行います。お客様のご要望があれば、さらに未来会計を用いた提案書や設計図を作成してご提案しています。

未来会計による提案書は時間と手間がかかるため、基本的にはオプションとなっています。提案書レベルではなく、お会いしたときにお話するくらいであれば、顧問料の範囲内で対応できます。

ー お客様はどういった業種、業態の方が多いですか?

杉本篤史 税理士

特定の業種に限定することはなく、幅広いですね。異なる業種だとしても、会計という部分は共通です。それに創業が1985年、34年間の会計業務の実績があり、お客様の情報共有も常に行なっているので「この業種が苦手」ということはありません。

ー こういうお客様に来ていただきたいという希望はありますか?

杉本篤史 税理士

会社を大きくして長く続けていきたいという、未来志向の経営者のお手伝いができればと思います。成長している会社は、納税に関しても「必要経費」のようなイメージを持っていて、税金を払いつつ、しっかり残すと考えている人が多いです。

それに、利益が出たらきちんと納税をして、社会に貢献するのは会社の使命です。「とにかく節税ができる税理士を探したい」という方には、ウチはちょっと違うかな、と思います。

ー 節税ありきでは会社は成長しないという考え方なのですね

杉本篤史 税理士

たいていの節税はキャッシュアウトを伴うため、お金が外部流出してしまいます。節税でお金がなくなり、そのために借り入れするなんて本末転倒です。きちんと利益を出して納税し、残った分を内部留保することで、そのお金は会社の財源になります。財源があれば、業績が思わしくないときでも耐えられる、という考え方で私たちはサポートしています。節税はするにはするんですけど、過度にはしないですね。

ー 経営革新等支援機関なので、補助金や助成金、融資を受ける際には心強いです

杉本篤史 税理士

ものづくり補助金を受けるには認定支援機関のバックアップが必要になりますので、そうしたサポートも行なっています。また、スタートアップ企業の場合、日本政策金融公庫で融資を受ける際には経営計画書の提出が求められますので、お客様にヒアリングして作成しています。そのほか、会社設立の案件も多いので、経営計画書に関しては年間で20件ぐらいは作成していますね。

ー 顧問契約に関しては、どのような内容になっていますか?

杉本篤史 税理士

契約時には「業務設計書」を作成しています。これは決算日や月次決算などが記されたスケジュールがベースとなっていて、お客様と相談して、面談回数は何回でいつ行なうか、依頼する業務は何かなどがすべて落とし込まれています。

ー 面談時期や業務内容を相互で認識できるのはいいですね

杉本篤史 税理士

契約内容を明確にしておくことで、お客様と私たちの間でのギャップがなくなるというメリットがあります。ほかの会計事務所でこうしたものを作っているという話は、あまり聞かないですね。実は、業務設計書を作成しておくと、面談の時期を忘れることがないので、私たちにも都合がいいんですよ。税理士を替えるときに、「税理士が面談に来ない」という理由は上位に入るので、そこはしっかりカバーしていきたいです。

ー 相談内容で多いことはどんなことでしょうか

杉本篤史 税理士

資金繰りに関する相談は多いですね。問題を解決するために「資金繰り表」を作成することを提案しています。期間については、1か月先、半年先、お客様の状況によって1年先などさまざまです。将来のお金の動きがわかれば、融資を受ける際も計画的に進められるので、資金繰りで困るということがなくなります。

「決算書」を会社の経営にフル活用してもらえるように工夫

ー お客様に喜んでいただいたエピソードがあれば教えてください

杉本篤史 税理士

試算表や決算書にある勘定科目に「補助項目」をつけることで、中身をわかりやすくする工夫をしています。勘定科目だけだと、何にお金を使ったかがどうしてもイメージしにくいんです。例えば勘定科目が「旅費交通費」だったら、補助項目に「ガソリン代」「通勤費」などの詳細を追加しています。お客様は補助項目ごとの推移を追うことができるので、お金の流れがわかりやすくなったと喜んでいただきました。

実際のところ、試算表や決算書は数字がずらりと並んでいるので、読むのがあまり好きじゃないという経営者の方も多いんです。決算書は本来、税務申告のためではなくて、自分の会社がどうなってるのかを把握するための資料です。使わなければ意味がないので、どんどん活用いただけるようにと工夫しています。

ー お客様と接するときに心がけてらっしゃることを教えてください

杉本篤史 税理士

話し方や対応はていねいだとは思いますが、お客様から無理な要望があったり、税務上よくないことに関しては、きっぱりダメだと伝えることです。それがお客様の事業が長く続くことにつながりますし、そうしたことがきちんといえるように、普段から信頼関係を築くようにしています。

ー 税理士としてどんなときにやりがいを感じますか?

杉本篤史 税理士

お客様の事業がうまくいって、一緒に成長していると実感できたときですね。また、質問されたことに、お客様が想定していたよりいい返答ができたり提案ができると、感謝していただけるので、そのときはとても嬉しいです。

気軽に相談できる「よろずや」のような会計事務所でありたい

ー お客様にとってどんな存在でありたいと思いますか?

杉本篤史 税理士

「困ったときにすぐ聞ける人」「とりあえず電話してみよう」とか、そんな感じでいたいです。困っているときに誰かに聞けたら、気持ちが楽になりますよね。「わからないから杉本会計事務所にちょっと聞いてみよう!」という存在になれれば嬉しいです。早めにご相談いただければ、お役に立てることも多くなると思いますし。

ー これから事務所をどのようにしていきたいですか

杉本篤史 税理士

採用に力を入れていまして、できれば毎年新卒か未経験者を採用していきたいと思ってます。いま事務所は若い人も多くて、世代的にもバランスがいいんですよ。

ー 未経験者は有資格者ですか?

杉本篤史 税理士

資格は特に必要ないです。ほかの業界にいたけれど、会計や税理士事務所に興味があるという人を採用しています。会計や税務の知識は、勉強すればあとからでもついてきます。それよりも「お客様の話をちゃんと聞けて、コミュニケーションが取れる」という条件を考えたときに、経験者が優先順位から外れたんです。

組織を作っていくには若い力が必要になるので、若い世代を採用して長く続けてもらえるような環境づくりを心がけています。悩みごとを溜め込まないように、頻繁に声がけをして、早く解決できるように気をつけています。事務所内は雑談も多めで、明るい雰囲気です。従業員が幸せなら、お客様にとってもプラスになると思っています。

ー 経営者の方に向けて一言お願いします

杉本篤史 税理士

なんでも気軽に相談できる「よろずや」だと思って声をかけていただければと思います。一緒に成長していけるような、そんなお手伝いをさせていただけたら嬉しいですね。

編集後記

各分野のプロフェッショナルが揃う会計事務所ですが、インタビューする中で、話しやすく、アットホームな雰囲気が伝わってきました。「なんでも気軽に相談できる“よろずや”でありたい」という言葉どおり、困ったことがあったらなんでも相談したくなる、頼りになる税理士法人です。

杉本 篤史(税理士・公認会計士) 税理士法人悠久杉本会計事務所

従業員数:20名(うち税理士4名) ※令和2年1月現在
所在地:〒546-0002 大阪府大阪市東住吉区杭全3丁目4番4号
http://www.sugimotokaikei.com/

<プロフィール>
1985年生まれ。公認会計士論文式試験合格の後、監査法人勤務を経て、2013年より同事務所勤務。保有資格は公認会計士、税理士、日商簿記検定1級、中小企業診断士試験合格。趣味はゴルフと料理。休日になると、家族のために料理の腕をふるうのが楽しみだという。