「中小企業の救世主」を目指し、創業から勇退まで、事業のライフサイクルをトータルサポート
1982年に山口県山口市で開業し、43年以上もの長きにわたり確かな実績を重ねてきた税理士法人行本事務所。その広島支店は2002年に開設され、広電鷹野橋駅から徒歩5分という場所に位置しています。広島支店長で代表社員である藤井悟税理士に、経営理念や、他に勝る強みなどをお伺いしました。
藤井 悟 税理士
税理士法人行本事務所 広島支店
更新
社内・お客様において、お互いを理解し合い、一緒に成長していける事務所でありたい
ーー対応されている業務についてお教えください。
藤井 悟 税理士
税務・会計業務のほか、月次支援や決算対策、決算書作成、確定申告・各種届出代行、経営計画・事業計画策定支援や税務調査立会、資金繰り・融資相談などを行っています。また、経営サポートとして、未来会計、財務分析レポート、後継者育成、資金調達支援、事業承継・M&A、企業再生、組織再編などに対応し、経営者の方々を全面的に支援いたします。
ーー税理士法人行本事務所では、特に創業支援に力を入れているそうですね。
藤井 悟 税理士
個人事業主で事業を開始する方や、個人事業主から法人化される方、最初から法人設立を目指す方など、多岐にわたる創業時のサポートを行っています。顧問先の法人に関しては、社員が数名から数十名という規模の事業者が多い傾向にあります。
ーー業務の対応範囲が広いですが、社会保険労務士事務所も併設されているのですね。
藤井 悟 税理士
顧問先は小規模事業者が中心のため、従業員に関するさまざまな事柄に、経営者自らが対応しているケースが多く見られます。そのため税理士業務だけでなく、労務関係のご相談にも対応しています。
また、私自身がファイナンシャル・プランナーの資格も持っていますので、法人の経営だけでなく、経営者個人の資産形成や家計に関するご相談についてもアドバイスを提供しています。経営者の方の法人と個人、双方の視点からサポートを行うようにしています。
ーー得意な業種や主な顧問先の構成について教えてください。
藤井 悟 税理士
特定の業種に絞っているわけではなく、幅広く様々な業種に対応が可能です。顧問先は、法人顧問が中心であり、お客様の数も法人が多い傾向です。山口・広島県を中心に、中小企業の皆様をワンストップサービスで支援しています。
ーー事務所として大切にされていることを教えていただけますか?
藤井 悟 税理士
経営理念として掲げているのは以下の3点です。
・中小企業の救世主
・社員の社会的地位の向上
・修身斉家治国平天下
当事務所は開業43年ですが、この経営理念は、事業承継で引き継いだ際の、先代オーナーが作ったものです。
1つめの「中小企業の救世主」とは、文字通り、お客様にとって頼られる存在でありたいということです。お客様の経営に役立つものを提供し、お客様の事業や社員の方々繁栄につながるよう努めています。
2つめの「社員の社会的地位の向上」は、当事務所の社員に対するものです。お客様に頼りにされる存在であるためには、待遇面も含めて社会的地位の向上に努めたいと考えています。
3つめは中国の故事なのですが、「わが身を修めてはじめて天下国家を語る資格がある」という意味です。もっとも身近な社会である当社の社員の幸福に寄与すること、そして社員の幸福の増加と会社の発展がスパイラルアップするような会社経営を目指しています。
さらにその先にある、国家や業界といった社会全体との関わりを重視し、社会貢献を最も重要なことと考えています。
ーー経営理念の実現のために、日々の業務でされていることはありますか?
藤井 悟 税理士
社内においても、お互いに相手の立場に立って考え行動しなければ、円滑な業務は行えませんし、お客様に満足していただくサービスを提供できません。
そこで、社員の人間力向上のために、毎朝「月刊朝礼」という冊子を当番で輪読しています。そこに書かれている人としてあるべき姿や、対お客様へのマナーといったものに日々触れることで、自己研鑽に繋げています。
社内やお客様との関係において、お互いを理解し合い、一緒に成長していける事務所であるよう日々の業務に取り組んでいます。
潜在的なニーズに応えるため、税務だけでなく、労務・人材に関するご相談にも対応
ーー中小企業のお客様が多い中で、どのようなお悩みやご相談が多いと感じられますか?
藤井 悟 税理士
実は、日本の企業の約3分の2は納税をしていないと言われていることから(国税庁の「令和4事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要」では法人の黒字申告割合は36.2%となっており、6割以上の企業が法人税を納めていない)、節税に関するご相談は必ずしも多くありません。
それよりも、当事務所のお客様の規模を踏まえると、労務など人材に関する潜在的なご相談が多いと感じていました。そこで、2〜3年前に私自身が社労士登録をし、そうしたご相談に臨機応変に応じることができるようにしました。
また、長くお付き合いのあるお客様でも、財務的な数字についてしっかり把握できていないケースがあるため、繰り返しわかりやすくお伝えすることも大切にしています。
ーーお客様と接する際に心がけていることはありますか?
藤井 悟 税理士
長年お付き合いがある親しいお客様であっても、馴れ馴れしくせず、節度を持つことを心がけています。親しい関係になっても、言われたことへのレスポンスや期日厳守といった節度ある対応を大切にしています。
ーーお客様とのやり取りでは、どのようなコミュニケーションツールを利用されているのですか。
藤井 悟 税理士
毎月の月次支援についてはメールが中心ですが、社用携帯を持っていますので、お客様がメールよりLINEでのやり取りがよいということであればLINEなどのチャットツールも活用しています。また、面談に関しては、お客様のところに行ったり来社いただくほか、オンラインツールも活用しています。
ーー藤井先生が税理士を目指したきっかけについてもお教えください。
藤井 悟 税理士
父親が家業である会社を経営していたのですが、父は会社のことについて家では話しませんでした。しかし、経営は大変なことだなと子どもながらに感じていました。
その父が、会社の顧問税理士をとても尊敬していました。「税理士に相談しながら経営しているのだろう」と感じ、頼られる存在になりたいと思ったことが税理士を目指す動機になりました。
大学3年生の頃には、税理士になろうと志し、大学卒業後は行本康文税理士事務所(現 税理士法人行本事務所)に入社しました。その後、広島支店の開業と同時に広島に移り、今に至ります。
ーー藤井先生は、休日はどのように過ごされているのですか?
藤井 悟 税理士
家族との時間を大切にしていますね。子どもたちが部活でサッカーをやっていた頃は、サッカー観戦を楽しんでいました。また今は、一人の時間があるときには、バイクで近場を走ったりしています。風を浴びるのが心地よく、運転に集中するのでリフレッシュできる瞬間ですね。
創業から勇退の瞬間まで、長期間にわたりサポートできる体制を用意
ーー他の事務所には負けない強みを教えてください。
藤井 悟 税理士
特に、創業支援と経営計画に力を入れています。
創業時には記帳や経理の問題の他にも、税務署ほかハローワーク、監督署への届け出や、社会保険の加入など労務絡みの手続きもあります。当事務所であれば、創業時の手続きほかバックヤード業務も含め、税理士と社労士ほか、場合によっては外部の司法書士などの士業と連携して、一貫して支援できる体制が整っています。
また、当事務所は認定経営革新等支援機関でもあり、日本政策金融公庫や民間の金融機関からの資金調達といった、ファイナンスの面でもサポートが可能です。
さらに私自身、ひろしま創業サポートセンターに専門家登録しています。そのため創業の相談をたくさん受けているので、情報もアップデートしてお客様への対応に役立てています。
経営計画の策定に関しては、グループ会社で経営計画を策定するソフトを開発しているため、お客様の事業計画をしっかりと立てられるといった点も特徴のひとつです。
創業から安定期、成長期、そしてM&Aや相続・事業承継といったご勇退まで、事業のライフサイクル全体をサポートできる体制を整えています。
ーー創業から勇退まで、長いお付き合いの中でサポートを受けられるというのは、とても安心できますね。
藤井 悟 税理士
そうですね。我々は、M&Aの専門機関と提携しているため、成長戦略としてのM&Aのサポートも可能です。また、事業承継のタイミングでも自社株評価や相続対策を行うことができるなど、あらゆる面でサポートが提供可能なので、ご安心いただければと思います。
ーー今後、事務所をどのようにしていきたいとお考えですか?
藤井 悟 税理士
お客様の成長をサポートするためにも、我々自身も少しずつでも成長できる事務所を目指していきます。お客様に長く寄り添っていくには、売上を増やすことはもちろん、社員の流動性も重要です。新卒採用も積極的に行い、スタッフが物心ともに豊かになれる事務所でありたいと思っています。
新卒採用に関しても、我々の経験を通じて、採用に悩まれている顧問先へフィードバックできるものが少しでも多ければと考えています。