税理士事務所インタビュー | 現状分析と経営計画で経営者を徹底サポート
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税理士インタビュー

現状分析と経営計画で経営者を徹底サポート

静岡県静岡市にある長谷川清太税理士事務所。「お客様の満足が私達の満足」をモットーに、これまで多くの地元中小企業の経営をサポートしてきました。今回は所長である長谷川清太税理士に経営計画の大切さとどのようなサポートを行っているか、お話を伺いました。

長谷川 清太 税理士

長谷川清太税理士事務所

更新

モヤモヤした経営者の悩みを数値化し、見える化していく

ー 長谷川清太税理士事務所の強みを教えて下さい

長谷川清太 税理士

私たちの事務所の強みは、経営計画の策定です。予算の経営計画を作り、その実行管理を行います。月に1〜2回、2時間程度、経営者と経営会議を行っています。その中で、予算と実績のずれの原因を分析して、修正行動の立案や決定を行います。

これを「先行経営」と呼んでいます。その経営計画のPDCAサイクルを回していき、特に目指すべきゴールなどしっかり目標を立てて、数値をコントロールする手助けに力を入れています。このように経営者の目標達成をサポートできることが、一般の会計事務所にはない業務であり、強みだと考えています。

ー 具体的にはどのようなことをするのでしょうか?

長谷川清太 税理士

先行経営だけでなく、月次顧問のお客様には「月次経営管理分析表」というものを試算表と一緒にお渡ししています。経営者が理解しやすく、すぐに行動できるための指標をA4サイズ1枚に14項目に絞ってまとめたものです。この1枚だけを見れば、経営全般を理解でき、あとの資料はもう見なくても大丈夫となるために作ったんですね。だからシンプルになっています。

とくに大切なのが借入金を考慮した「損益分岐点売上高」「営業キャシュフロー」「財務キャッシュフロー」ですね。上場企業ならば、公表しているものです。投資キャッシュ、営業キャッシュ、財務キャッシュという3つのキャッシュを社長の頭に入れてもらいます。

ー このような資料を毎月見ていると経営者の方の意識も変わっていきそうですね

長谷川清太 税理士

そうなんです。14項目の数字の中で、関心を示していただいた項目については。試算表に移って、より詳細な分析を行います。そうしていくと、経営者の方も「ああいう風にしていきたい。こんな設備投資がしたいけど、どれくらい資金が必要かな」と意識が変わっていくんですね。

ー そして、先行経営につながるわけですね

長谷川清太 税理士

そうです。先行経営の会議は希望する経営者の方に対して行っています。成果に見合うように誠心誠意取り組んでいます。

予算会議で「目標達成できてないよね。どうするの?」「すみませんでした。来月がんばります!」というようなシーンがよくあるじゃないですか。そういう会議は意味がないと言うのは言い過ぎかもしれませんが、改善に対する具体性が無いですよね。ですから、私たちはKPIやKGIの数値目標を明確にして、これから取るべき行動を週単位のスケジュールに落とし込んだ行動計画のサポートをしています。

ー なぜ経営計画を立てることが大切なのでしょうか?

長谷川清太 税理士

一言で言うならば、経営者の想いや夢の実現のために必要だからです。経営者であれば損失を出そうと思って経営されている方は1人もいないと思います。必ず成長や発展を追求しているはずなんですよね。ならば、利益を出すことやその先への想いがあるわけです。経営計画は、この想いの実現可能性を高めるためのものです。

その想いを実現するために皆さん試行錯誤をして、いろいろ経営者は動いていくんですけども、中々これが上手くいかないというのが現実です。見えない敵や競合はどんどん増えていきます。問題点がわからないことも多い。利益が出てない経営者は、その夢自体がすごく霧の中と言いますか、明確化されていない方が多いと思います。

そうしたモヤっとした部分を私たちがお手伝いすることによって、数値化して、見える化するわけです。

ー 見えなければ、なにが問題かがわかりませんからね

長谷川清太 税理士

夢や想いを現実にするのは、イメージ力だと思うんです。例えば、サラリーマンだったら、キャリアプランというものがありますよね。「自分がこのポジションになりたい」「課長になりたい」「部長になりたい」とか、キャリアプランには必ずロールモデルがあると思います。「こんな人って素敵だな」というイメージを持って皆さん頑張っていくわけですよね。

それに対して経営者の場合、孤独で、ロールモデルも身近にはいないことが多く、実現化するのは難しいんですよね。でも数値であれば、私たちがサポートできますから、その数値を明確にすることで、社長の想いの実現化を手助けします。参考になるライバルはどこか、職員さんをどう動かしていけばよいか、こういうお話まで落とし込めたら、社長さんは動きやすいのではないかと思います。

ー どのようなサポートをされるのでしょうか?

長谷川清太 税理士

私は決算書というのは通信簿だと思っています。やってきたことの結果です。まずはそれを見ながら、「今業績が非常に悪い、あるいは良くてもさらに良くしていきたい。まずそこのところで把握してくださいね」という話をし、わかりやすい数値で月次経営管理分析表をもとに、経営者の頭に入れてもらいます。

そういう取り組みによって、イメージ力を膨らませていただいています。数字を突破口にしていくと、数字は嘘をつきませんから、今が良いのか悪いのか、はっきりと出るんですね。例えば、今は良いけれど、5年後はもう真っ赤で資金ショートするとか結構わかります。

そうすると、結構危機感をお持ちになるんですね。危機感があると行動を起こしやすい。重い腰がポンと上がるということもあります(笑)。そこで、重い腰が上がったタイミングで「じゃあ社長、どういう風にしていきたいんですか」という話をすると、よく聞いてもらえますね。

経営者の夢の実現のためのお手伝いをしたい

ー 先行経営の成功事例があれば教えて下さい

長谷川清太 税理士

工務店のお客様で、静岡の中部地区に本店1か所からスタートをしたところがあります。私たちが関与し始めたのが、2拠点目ができたときですが、今はもう県内に6拠点、今月には、悲願達成の愛知県に進出します。次は神奈川県に出店する計画も出ています。

静岡県は東西に広いですけれど、県内くまなく網羅できての愛知進出です。豊橋なので、名古屋ほどは競争は厳しくないですが、しっかり計画を立てて、準備して、今も計画を進めているという状況です。

ー お付き合いを始めた頃はどういう状況だったのでしょうか?

長谷川清太 税理士

初めて社長にお会いした時に、開口一番言われたことは「人材育成ってどういう風にすればいいでしょうか」というお話だったんですよ。税務会計ではなく、人材育成のお話でした。その時は2拠点だったんですけど、もう一方の支店長さんが伸び悩んでいて上手くいっていなかったんです。

当然、経営計画も無ければ、月次の試算表も遅く出ていたんですね。そういう状況ですから、現状の把握も出来ないですし、言わずもがな未来も見えていませんでした。ですので、社長さんもすごくモヤモヤしていたんです。でも、事業を大きくしていきたいという向上心がとても強い方でした。そこで、まずは計画を作るというところから、そして月次試算表を早く出すということから始めました。

ー 月次試算表を早く出すメリットを教えてください

長谷川清太 税理士

早く現状分析が出来れば、軌道修正も早くしていけるということです。結局、外部環境というのは当然激しく、目まぐるしく変わっていきます。その環境変化に対応するというのは早いに越したことはないですよね。しっかりと現状分析して、プランを立てる。そして問題があれば軌道修正。そのサイクルをいかに短くしていくということはとても重要なことです。

今年、最高益を達成された美容業のお客様がいらっしゃいます。今、美容業界は非常に厳しい状況ですが、そのお客様のところでは、現状分析を少しでも早くしようということで、日時決算をやっています。ですので、翌日にはもう試算表を出しています。たぶん、日次決算までやっている事務所はあまりないんじゃないかなと思います(笑)。これもうちの事務所の強みと言っていいですね。

ー 事務所のお客様の業種や業態の特徴はありますか

長谷川清太 税理士

様々なお客様がいらっしゃいます。私としては、向上心や成長意欲が強い、「こうなりたい」という思いの強い方と一緒に仕事がしたいですね。

夢の実現のためのお手伝いをしたいなと私は思っているんです。だからこそ別に業種問わず、お付き合いをさせていただいています。

ー 長谷川先生が税理士を目指したきっかけを教えてください

長谷川清太 税理士

両親が事業をやっていました。申告作業やそれこそ税務調査があったときも傍らで見ていました。その頃から、何か数字を使うことに対しての思い入れがあったんですかね。

おぼろげながらも何かしらの計算をして、報告するという仕事をしている人たちがいるというのは意識していました。そろばんを小学校の低学年からやっていて、大学も経済学部だったので、流れの中で税理士資格をとろうと思いました。

ー 今後の事務所経営や、ご自身の夢について教えて下さい

長谷川清太 税理士

経営を良くしていきたいという方との出会いを多くしたいと思っています。もっともっといろいろな方や若い経営者の方が出てくると思うんです。そうした方々の思いを実現していくために、たくさんの人との出会いを作っていきたいと思います。

以前はいろいろな交流会に顔を出していたんですけど、ある程度事務所の経営が軌道にのってからは、なかなか顔を出さなくなっていましたからね。今、私の事務所の提供しているサービスを使っていただければ、お役に立てると自負していますので、これからは積極的に多くの方との出会いを作っていきたいというのが自分の思いです。

ー 最後に一言お願いします

長谷川清太 税理士

個人事業であれ、法人であれ、いずれにしてもお客様目線に立って経営を考えられる税理士とご一緒されたほうがいいと思います。経営者目線で何を望んでいるのか、何をしなければいけないのか、その本質の部分を理解ができる税理士です。だから共感を生むし、一緒に歩むことができると思うんですよね。

私たちはお客様の相談については、24時間以内に回答するようにしており、いろいろな意味でフットワーク軽くということを意識しています。同時にお客様目線に立ってのサポートを、かなり力を入れてやっているところでありますから、期待していただければいいのかなと思います。

インタビューを終えて

編集後記

大手監査法人での勤務経験もあり、経営や会計の専門家のイメージが強かったのですが、インタビューを通じて、気さくに素人にも分かりやすく事務所のサービスや経営計画を語ってくださいました。経営者の夢を実現したいと語る長谷川清太税理士のサポートがあれば、経営も必ず前向きになるでしょう。

長谷川清太(税理士) 長谷川清太税理士事務所

従業員数:10名(うち税理士1名) ※平成31年4月現在
所在地:〒422-8041 静岡県静岡市駿河区中田3-11-21
[ホームページ] https://www.tkcnf.com/hasegawatax

<プロフィール>
慶應義塾大学経済学部卒業、1991年監査法人トーマツ入社。1992年税理士登録。1998年10月長谷川税理士事務所開業。2002年行政書士登録。現在に至る。