「これって経費?」の悩みを解決!開業前PCやペットフード、腕時計の判定を徹底解説
確定申告
いよいよ今年の確定申告シーズンが到来します!
事業を行う方にとって、確定申告の際に最も気になるのは「どこまでが経費として認められるか」ではないでしょうか。
経費を漏れなく計上することは、所得税額の軽減に直結します。とはいえ、具体的な判断基準が明文化されていないケースも多く、安易な計上は脱税とみなされるリスクもあるため注意が必要です。
そこで、税理士に無料で税務相談ができるQ&Aサービス「みんなの税務相談」に寄せられたお悩みの中から、「経費の計上」に関する事例を厳選。税理士の見解とともに解説します。
●Q1.開業前に購入したパソコンは経費になる?
開業準備のため、前年に購入していたパソコンの費用は、開業年の経費として認められますか?
ーーA.開業費として経費計上可能
開業前に購入したパソコンは、原則として開業年に「開業費」として経費計上が可能です。開業費は任意償却が可能で、5年以内の期間で償却できます。/回答:石割由紀人税理士
●Q2.本人以外が購入したパソコンについて
個人事業主です。同居しているパートナーが数年前に購入したパソコンを、現在は私が事業用のみに使用しています。私自身が購入したものではないため、経費計上しない認識でおりましたが、相違ないでしょうか。
ーーA.条件を満たせば、事業用資産として計上可能
自身が購入していないだけで一切経費にできない、というわけではありません。条件を満たせば「事業用資産」として、経費計上できる可能性があります/回答:良波嘉男税理士
●Q3.配信で使う機材は経費になる?
配信で使う機材を購入する予定ですが、経費にできますか?配信場所として借りるカラオケルーム等はどうなりますか。
ーーA.経費の判断基準は、その支出が売上を得るために直接必要かどうか
ご質問にある機材やレンタルスペース代は、事業に使用する実態があれば経費として認められます。/回答:山口勝己税理士
●Q4.記事を書く際の商品購入はどこまで経費にできる?
ライターとして、生活情報についての記事を書いています。記事を書く際に100円ショップのグッズ等を購入するのですが、どこまで経費にすることができますか?商品は記事作成後、食品として食べたり、自宅で使うなど様々です。
ーーA.基本的に経費にできる
記事執筆のために購入した商品であれば、基本的に経費にできます。食品や日用品など、個人的な使用を含む場合は、事業に使用した割合のみを経費とする「家事按分」が原則です。/回答:石割由紀人税理士
●Q5.保護犬のペットフード代は経費にできる?
保護犬を飼い、散歩や自宅でのライブ配信を不定期でしています。投げ銭をもらっているのですが、ペットフード代を経費として計上できるのでしょうか。
ーーA.事業関連性が明確なら計上可能だが、否認リスクも
不定期ライブ配信の投げ銭収入に対し、保護犬のペットフード代は、事業関連性が明確なら経費計上可能です。ただし家事按分が必須で否認リスクがあります。/回答:良波嘉男税理士
●Q6.取引先への応援で購入した雑貨は経費になる?
障害者支援の先生向けに研修等を行っています。取引先から「障害のある方がデザインしている雑貨を応援で購入して欲しい」と言われました。ハンカチやスマホケース等の日用品ですが、経費にできますか?
ーーA.業務に関連性がなければ必要経費にはならない
先生向けに研修を行う仕事と、ハンカチやスマホケースの業務関連性が見られないため、必要経費にはならないと考えます。/回答:後藤隆一税理士
●Q7.法人で高級腕時計を購入した際の経理について
法人で高級腕時計を2本購入(計700万円)し、「器具備品」で計上しています。建設業を営んでおり、腕時計は事業とは関係ないのですが、経費計上は可能でしょうか?
ーーA.経費として認められる可能性は低い
購入した腕時計が事業に直接関連し、売上に寄与するなどの具体的なビジネス上の必要性が示されない限り、税務署から資産計上自体が否認されるリスクが高いです。/回答:石割由紀人税理士
●Q8.レシートを紛失した場合の経費について
Uber Eatsの配達員をするために、シェアサイクルを利用しています。レシートを紛失してしまった場合、シェアサイクルの代金は経費として計上できないのでしょうか?
ーーA.領収書がなくても証明できれば経費にできる
心配することはありません。その日に仕事をしたことが分かっているなら、メモ書きを残しておいてください。/回答:丸山昌仁税理士
●Q9.仕事の幅を増やすためにかかった資格取得費について
独学で学び、レジンアクセサリーを製作、販売しています。教室の開催など仕事の幅を増やすため、認定講師の資格取得を検討していますが、受講料は経費になりますか?
ーーA.直接事業に必要な費用であれば経費になる
事業の収入を得るため、そして販売を拡大していくために必要な資格取得の費用であれば、経費にできると考えます。/回答:出澤信男税理士
●Q10.講師資格を取るための費用
新しく仕事を始めるためには講師の資格が必要です。資格取得費用は経費になるのでしょうか?
ーーA.資格取得費は原則として経費にはできない
過去に、柔道整復師の資格取得費の経費計上が否認された事例があります。理由は、資格取得費は新たな地位や職業に就くための家事費であって経費には該当しないというものです。/回答:前田靖税理士
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このように、経費として認められるかは、事業と直接関連があるかがひとつのボーダーラインとなりますが、判断基準は複雑です。判断に迷った際は、ぜひ「みんなの税務相談」でお気軽に専門家へ相談してみてください。
※質問・回答の全文はこちら(本記事への掲載に際し一部編集しています)
Q1 「開業前に購入したパソコンは経費になる?
Q2 本人以外が購入したパソコンについて
Q3 配信で使う機材は経費になる?
Q4 記事を書く際の商品購入はどこまで経費にできる?
Q5 保護犬のペットフード代は経費にできる?
Q6 取引先への応援で購入した雑貨は経費になる?
Q7 法人で高級腕時計を購入した際の経理について
Q8 レシートを紛失した場合の経費について
Q9 仕事の幅を増やすためにかかった資格取得費について
Q10 講師資格を取るための費用
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