X(旧ツイッター)収益化で副収入をGET!税金はどうなる?
確定申告
米X(旧twitter)のクリエイター広告収益分配プログラムが、日本でも8月8日から導入された。
これは、一定の条件を満たす人がプログラムに参加すると、広告収益が分配されるという仕組み。「フォロワー500人以上」「過去3カ月間の投稿に対するインプレッションが500万件以上」「X Premium(Twitter Blue)または認証済み組織にサブスクライブしている」などの条件を満たすことが必要だ。
導入後は、収益化額を公開するユーザーが相次いだが、2ちゃんねるの開設者として知られる西村博之(ひろゆき)氏は、「登録してみたら2328ユーロ(約36万6000円)振り込まれていた」と明かした。なおイーロン・マスク氏の過去の投稿によると、入金された収益は2月から7月末までの6か月間の累計分のようだ。
さらにひろゆき氏は9月2日、「今月のtwitterから支払われる収益が10万円弱」とし、「予想通り、収益化が始まってtwitterの有料会員が増えて収益額が増えてるので、twitterだけで暮らす人がそこそこ出てくるんじゃないかなぁ」とつづった。
つぶやくだけで生活ができるかはその人次第ということになりそうだが、小遣い稼ぎに励む甲斐はありそうだ。ところでX(旧twitter)で思わぬ副収入を得た場合、税金を支払う必要はあるのだろうか、小林 拓未税理士に聞いた。
●米国X社から支払われた広告収入は課税の対象
X(旧twitter)で得られる広告収益は、米国X社から支払われますが、基本的に課税の対象となります。
給与所得者の場合、広告収益の所得(=収益ー経費)が20万円を超えたら確定申告が必要になります。つまり、課税の対象となります。
なお広告収益の所得が20万円以下の場合は、課税の対象とならないので確定申告は不要です(年収が2000万円を超えている場合は除く)。ただし、これは所得税の話であって、住民税は課税の対象となりますので、住民税の申告が必要になります。
無職の場合、広告収益の所得が48万円を超えたら、課税の対象となり、確定申告が必要です。
また広告収益を得た場合の所得の種類ですが、基本的に雑所得となると考えられます。
●所得を得るための経費として認められるのは?
X Premium(twitter Blue)課金については、収益を得るための前提条件となるため、経費として認められると思われます。
また、スマホなどの通信費を合理的に按分した金額(たとえば、スマホによるX(旧twitter)の利用時間÷スマホの1日の利用時間)についても、経費として計上できるものと考えられます。ただし、X(twitter)の記事を作成するために直接要した費用などは、ケースバイケースになります。
【取材協力税理士】
小林 拓未(こばやし たくみ)税理士
2017年東京都中央区にて開業。「専門家として、長期的な視点で顧問先の発展に尽力する」ことを経営理念に掲げる。2018年から社会保険労務士業務開始。横浜支店と葛飾支店、津田沼支店を開設し、業務拡大中。
事務所名 :税理士法人石川小林
事務所URL:https://www.ktaxac.com















