山本由伸、大谷との「巨額納税コンビ」が実現 12年463億円でドジャース入り、税額は?
税金・お金

メジャーリーグの同じチームで、大谷翔平と山本由伸のスーパーコンビが実現しそうだ。
オリックスからポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す山本由伸投手(25)がドジャースと契約合意に至ったと報じられている。
報道によると、ドジャースとヤンキースが獲得競争を繰り広げた結果、先にドジャース移籍が決まっていた大谷選手が山本投手との面談に立ち会うなどして、ドジャースが競り勝った。
契約金額は12年契約の3億2500万ドル(463億円)で、大谷選手の10年7億ドルにはかなわないが、巨額納税コンビの誕生となる。税金はいくらくらいなのだろうか。福留聡税理士に聞いた。
●計算してみた結果
前提として、独身で2024年からカリフォルニア州に在住するとして、年俸=事業利益=課税所得と仮定して米国所得税を算定します。
米国在住183日以上で米国所得税の申告義務者になります。なお、カリフォルニア州は住んでいる間の所得全てに対して州税がかかります。
2024年の米国個人所得税の連邦税は最大37%、カリフォルニア州税は最大で14.4%とされており、他に日本でいう社会保険料となる米国の医療保険制度のソーシャルセキュリティー税、メディケア税、傷害保険等で合わせると55%程度かかります。
ここでは、日本の所得税である連邦税37%、日本の住民税であるカリフォルニア州税14.4%とすると概ね3億2500万ドル×51.4%=1億6705万ドルとなり、1ドル142円程度のため、237億円程度が税金になります。また社会保険料等含めた場合は、3億2500万ドル×55%=1億7875万ドルとなり、253億円程度となります。
【取材協力税理士】
福留 聡 (日本・米国ワシントン州)公認会計士、(日本・米国)税理士、公認不正検査士、行政書士
監査法人で上場企業の監査業務等を経験後、IPO支援、決算支援、IFRS導入支援、日米の法人の税務顧問等を行っている。本、雑誌、DVD等で約50の出版をしており、代表的な著作として『7つのステップでわかる税効果会計実務入門』がある。
事務所名 : 福留聡税理士事務所、福留聡国際会計アドバイザリー株式会社、福留聡クラウド会計給与合同会社
事務所URL:http://www.cpasatoshifukudome.biz/