「節税」まっしぐら→会社がぜんぜん育たない「本末転倒さん」は意外と多い - 税金やお金などの身近な話題をわかりやすく解説 - 税理士ドットコム

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「節税」まっしぐら→会社がぜんぜん育たない「本末転倒さん」は意外と多い

「節税」まっしぐら→会社がぜんぜん育たない「本末転倒さん」は意外と多い
写真はイメージです(YUJI / PIXTA)

税金は払わないといけない。でも、できることなら払いたくないーー。給与所得者か個人事業主かなどにより、税負担で感じる痛みは違っても、好きこのんで払っている人はいないはず。何とかして節税できないか、頭を悩ませる人は多い。

節税の手法は人それぞれだ。例えば、経費を多く計上すれば、そのぶん利益は減る。税金は利益に対してかかるので、税負担も減らすことができる。

この手法にこだわり、節税のしすぎで事業が育たず、経営悪化を招く心配はないのか。「本末転倒」な節税パターンについて、宮路幸人税理士に聞いた。

●怖いのは資金繰りの悪化

ーー経費を多く計上することによる節税の仕組みについて、改めて教えてください

法人税や所得税は益金(収入)から損金(経費)を引いた金額が所得となり、その金額に対して税金がかかります。

事業が好調である場合、税金を納めるのを嫌い、経費を増やし税金を減らす方法は一般的です。経費を増やすことで、利益を圧縮し納税額は抑えられます。たとえば古くなったパソコンや消耗品を買い替えると経費は増やせます。

ただし切手や印紙を大量に購入しても、期末に使用していない場合は経費で落とせず、期末に在庫として計上しますので注意が必要です。

ーー節税しすぎで業績が細る恐れについて教えてください

人によっては、「税金を払うくらいなら」と無理やり経費を増やして税金を下げたがる人もいますが、あまりおすすめできません。

必要なものは買ってもよいですが、無駄遣いはすべきでありません。キャッシュアウトが増えると資金繰りの悪化を招きます。資金繰りの悪化は倒産につながりますので節税よりも注意が必要です。

また銀行から借入を予定している場合、決算書を提出する事になりますが、黒字が多いほど銀行はお金を貸してくれるでしょう。

ーー税金はどれくらい取られるのでしょうか

税金が取られるといっても法人の場合、法人税等の実効税率はおおざっばに言って利益の3分の1です。税金を払った後でも3分の2は残ります。

「できれば税金は払いたくない」と考えたくなる気持ちはあっても、会社を大きくしようと思ったら法人税等を支払うのは必要なコストだと考えるしかありません。伸びていく会社ほど必要な税金は払うという意識が高い傾向があります。

●小さな節税にこだわらない

ーー経費を計上することによる節税は、個人事業主、法人の場合で違いはありますか

個人事業の場合、経費となるのは「事業に係る収入を得るために必要なもの」となります。私的な費用は必要経費にはなりません。法人の場合は営利目的で設立されているため、基本的には経費として認められるのが、個人との大きな違いです。

また個人事業の場合、身内に家賃を支払っても経費として認められませんが、法人の場合は個人とは別人格となるため経費として計上できます。

ーー本末転倒にならないよう、どのような節税をするべきですか

あまりにも節税に力を入れたため、資金繰りが悪化し本末転倒となり事業が伸びず残念なケ-スになる人は後を絶ちません。小さな節税にこだわる人は大きな事業の機会を逃している人が多いようにも思います。

まずは事業を大きくすることを心がけましょう。無駄な経費は抑え資金繰りをよくしましょう。少し資金面で余裕が出てきた場合には、たとえば将来につながる小規模共済掛金や中退金といった退職金制度の加入や、倒産防止共済掛金などの加入を検討してもよいかもしれません。

また、自分と波長の合うよい税理士等の専門家を探し、いろいろ相談されてみることをおすすめいたします。よい専門家はあなたの事業を大きくしてくれる可能性があります。

【取材協力税理士】
宮路 幸人 (みやじ・ゆきひと)税理士
官報合格。AFP・宅建士・マンション管理士等保有し、不動産関係が得意。趣味は楽しくお酒を飲むこと。利酒師も保有。
事務所名 :多賀谷公一税理士事務所
事務所URL:

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