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「就活費用」地方大生50万円弱も…大きな地域差、首都圏の早慶生「恵まれていた」

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「就活費用」地方大生50万円弱も…大きな地域差、首都圏の早慶生「恵まれていた」
写真はイメージです(Fast&Slow / PIXTA)

多くの企業や官公庁で10月に「内定式」が開かれ、学生が再びリクルートスーツに身を包んだ。就職活動は経済団体などの「大人の都合」で、就活解禁時期をめぐり学生が振り回される様子が注目されがちだが、費用面も無視できない話。就職情報会社に寄せられた声から、改めて首都圏から離れた地域に住む学生の負担が大きいという傾向が浮き彫りになった。

●スーツ代=3万7094円、交通費=6万2517円

就職情報会社ディスコは10月24日、調査結果を公表。そこには、首都圏以外に住む学生の声もつづられた。中四国の男子学生は「大学も地元も地方なので交通費がずいぶんかかってしまった」。友人宅などに泊まり宿泊費は抑えたものの、47万2000円もかかった。43万円かかったという九州の男子学生は「就活中に貯金を使い果たしてしまった」。

近畿の女子学生は「関西と関東を往復していたため、交通費がかなり負担だった」との声を寄せた。入学式のために買ったスーツを就活でも使ったことが節約につながったが、それでも19万3000円かかったという。

●エリア別で最も高いのは北海道18万223円

就活費用の全国平均は、13万5881円だった。地域別にみると、首都圏から遠い地域がおおむね高い傾向で北海道は18万223円、中四国は17万167円、九州・沖縄は16万8416円だったのに対し、関東は11万424円だった。交通費と宿泊費の差が大きく影響した。

ちなみに13万5881円(全国平均)の内訳は、リクルートスーツ代=3万7094円、交通費=6万2517円、宿泊費=1万902円、資料費=7343円、備品代=9221円、有料講座受講費=6201円、通信費などその他諸経費=2602円だった。

調査は2019年3月に卒業(修了)予定の学生が対象。2018年10月1日〜9日に1159人(文系男子349人、文系女子344人、理系男子307人、理系女子159人)がネットを通じ回答した。

●「早慶」のホンネは?

弁護士ドットコムニュースでは、内定式を終えたばかりの学生に実際に話を聞いた。東京都内でひとり暮らしをする慶大法学部4年の男子学生(大手金融機関に内定)は定期券の活用のほか、図書館で新聞を読むなどの節約をし、就活費用は7万7500円ほどに抑えた。「交通費や時間的な面では地方の学生に比べて圧倒的に恵まれていたと感じた」と振り返った。

何かと比べられることが多い、早大の学生はどうか。神奈川県内の実家に住む早大法学部4年の男子学生(国家公務員に内定)は8月下旬まで就活を続けたこともあって、夏用スーツを買い足し、最終的に12万8500円ほどかかった。「就活が始まるとバイトに行く時間的・精神的余裕もなくなり、貯金を切り崩して生活せざるを得ないのが苦しかった。それでも実家暮らしなのでまだ恵まれていたと思う」と語った。

2人とも、費用負担の大きさを考えると、地方から東京近郊に足しげく通う「ライバルたち」のことが気の毒に思えた。上記の早大生は「インターンや説明会が実施される場所も東京一極集中の感があり、就活の成否に多くの影響を与えているのではと思う」と話していた。

(税理士ドットコム トピックス)

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