中小企業の経営者にインタビュー!今の税理士を選んだ理由は?

ある程度の規模の事業を営むとなれば、「税理士」との付き合いは必要不可欠ともいえます。
そこで、中小企業やベンチャー企業の経営者に「いまの税理士を選んだ理由」について聞いてみました。
この記事をヒントに、これから税理士を探すという方も、すでにお付き合いのある税理士がいる方も、より良い関係性の築き方を考えてみましょう。
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「決算のみを依頼、価格で選んだ」保険代理店・42歳
顧問税理士を依頼するとなれば、毎年同じ固定費としてかかってくるので、なんといっても値段が決め手でした。
うちは私と3人の営業、経理事務が1人。手数料収入なので仕入れなどもなく在庫の管理もないため、経理はすべて会社で記帳して、決算のみ税理士の先生に依頼しています。
節税対策を相談したいという理由で、税理士をつける経営者の方も多いともいます。しかし弊社の場合は、自社商品で節税もできていますし、記帳も単純。決算だけとなれば、価格以外で選ぶ理由がないですよね。
起業7年目、当時から変わらない報酬金額は、やはり大きな魅力です。ただ、それだけでなく、細やかな配慮のできる先生ということもあって、決算書をきれいに仕上げてくださる点もお気に入り。年に一回、押印してもらうだけの関係であれば、うちみたいな選び方がいちばんではないでしょうか。
「元国税の税理士に税務調査を依頼」不動産業・48歳
そこそこの売上が立ってきて、税務調査が悩みの種のひとつでした。
起業前に勤めていた会社に税務調査が入った際には、会社自体がてんやわんや。追徴課税となり本当に大変だったんです。このほか、まわりの税務調査の話を聞いていても、気が気ではありませでした。
というのも、職業柄もあってか、若干グレーゾーンで案件を進めることも・・・。そのため、自身が起業した際には、信頼できる税理士にお願いしようと思い税理士を探しました。
そんなときに知人に紹介してもらったのが、今も継続でお願いしている先生です。実はこの先生、元国税局職員。3年前に税務調査が入った際にも、税務署職員とうちの顧問税理士が雑談に花を咲かす感じで、安心して通常業務に専念できました。
ですので、今後の税務調査が少しでも不安という方には、税務調査に強い税理士がおすすめです。元国税局職員となれば、怖いものもないですからね。
「最新情報に詳しそうな税理士に依頼すれば助成金情報も」小売業・39歳
うちは、私で3代目の小売業を営んでいるのですが、バブル期から変わらぬ顧問料を支払っている父に、ずっと疑問を持っていたんです。
付き合いがあるからという父の意思を尊重してお付き合いを続けていたのですが、業績が悪化したのと代替わりをきっかけに、一度ネットで見積もりをとることにしました。
するとなんと、今まで付き合いのあった税理士の半額で引き受けてくれるという税理士も。いつも高級外車でうちの会社に来る顧問税理士を見て「高いのでは?」という疑問を持っていたものの、ここまで違うとは思っていなかったので、本当に驚きました。
その後、3人くらいと面会して、同じ市内の税理士に依頼することに。ネットで探せば、お断りしやすいという利点もあるかもしれません。紹介などと違って、気兼ねなくこちらの要望を伝えたり、価格交渉できたりできたのもよかったですね。
そしてなにより、父よりも年上だった税理士には、なかなか相談しにくかったのですが、私のひとつ下の税理士に変えてからは、会社以外の税の相談なども気軽に相談できる関係に。
最初は「ネットなんかで検索して大丈夫なのか?」という疑問もありましたが、会えばひとりの人。
今の税理士に代わって3年くらいですが、専門家をご紹介していただいたり、助成金をご案内いただいたり。業績も改善傾向にあって本当に感謝です。
おわりに
会社の規模や方針などによっても、合う税理士は異なってきます。もし今の税理士に疑問を持っていたり、これから税理士を探したりという状況なのであれば、できるだけ多くの税理士を当たってみましょう。自社に合う税理士が見つかれば、きっとよりよい経営につながるはずです。
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