「M+」「GT」「税率計算・変更」など便利な電卓の機能まとめ

数値の計算を行うときに、どのようなツールを使いますか?普段は、スマートフォンやタブレット端末についている電卓機能を使っている人は多いと思いますが、仕事などでは電卓を使っている人が多いのではないでしょうか。
電卓を使った簡単な計算であれば誰でもすぐにできることから、説明書などに目を通す人はほとんどいないでしょう。しかし、実は、自らの用途に応じた電卓を選び、その機能を存分に使いこなすことで、電卓は非常に優れたツールとなります。このページでは、電卓の種類や便利な機能をご紹介いたします。
目次
電卓の種類と選び方
一口に電卓といっても、その用途に応じて様々な種類の電卓があります。以下に、代表的な4つの電卓についてご紹介いたします。
一般電卓
一般電卓とは、特別な機能(関数計算など)のついていない一般的な電卓を意味します。一般電卓の中でも、価格帯によって四捨五入機能や日数計算の有無が変わってくるため、用途に応じた電卓選びが必要です。
関数電卓
関数電卓とは、対数・三角関数・微積分・統計・行列などの計算を行うことの出来る電卓です。高度な計算を要する工学などで使われます。
金融電卓
金融電卓とは、ローン計算や定期預金計算、外貨預金計算など複雑な演算をできる電卓です。金融の専門家だけでなく、個人の資産運用の計算などにも使われることがあります。
単位換算電卓
単位換算電卓とは、国によって異なる通貨や服・靴のサイズなどの単位を変換できる電卓です。主に、海外旅行などで使われることが多いです。
知っておくと便利な電卓の機能
電卓は足し算や掛け算などの四則演算だけでなく、様々な便利機能が付いています。そのような機能を使うことで、今まで電卓だけでは出来なかった計算が出来たり、複雑な計算を短い時間で行うことが出来るようになります。
電卓によって使うことの出来るキーが違いますが、以下では、比較的どの電卓にもついている代表的なキーの操作をいくつかご紹介いたします。
メモリーキー(「MR」「M+」・・)の使い方
メモリーキーを使うと、計算結果を記憶できるため、長い計算を行う際に、メモを取りながら計算する必要がなくなります。メモリーキーには以下のような種類があります。
- M+(メモリープラス):直前の数値や計算結果をメモリーに足すときに使用します。
- M-(メモリーマイナス):直前の数値や計算結果をメモリーから引くときに使用します。
- MR(メモリーリコール):RMという表示の場合もあります。それまでのメモリー計算の結果を呼び足すときに使用します。
- MC(メモリークリア):CMという表示の場合もあります。それまでのメモリー計算の結果をクリアするときに使用します。
例えば、(1000×23)+(500×9)という計算をするときには、以下の手順で利用します。
1000×23を計算して「M+」を押します。
500×9を計算して「M+」を押します。
最後に「MR」を押すと計算結果が表示されます。
この機能を使いこなすだけでも電卓の利便性や計算速度は大きく向上するでしょう。
グランドトータルキー(「GT」)の使い方
グランドトータルは、「=」で計算した答えのすべてを自動的に合計する機能です。メモリーキーに似た機能ですが、この機能がついている場合は、これを利用した方が早く計算できます。
クリアキー(「AC」「C」・・)の使い方
クリアは入力したものを消すことを意味しますが、電卓ではいくつかのクリアボタンがあります。どのクリアボタンが何を意味するかを知ることで、入力を間違えてしまった際にも、間違えてしまった部分だけを消すことも可能です。ただし、電卓によって表示も異なるのでご注意ください。以下に代表的なものをご紹介いたします。
ACとCのキーがある電卓の場合
- AC:メモリー以外の数値を全てクリアする。
- C:最後に入力した数値のみをクリアする。
CとCE/CIのキーがある電卓の場合
- C:メモリー以外の数値を全てクリアする。
- CE/CI:最後に入力した数値のみをクリアする。
シフトキー(「→」)の使い方
シフトキーは、入力された数字の最後の一桁を消すときに使う機能です。
税計算機能(「税込」「税抜」)の使い方
計算したい数値が表示されている状態で、「税込」キーまたは「税抜」キーを押せば税込み/税抜きが計算される便利な機能で、使っている人も多いでしょう。
なお、続けて「税込」または「税抜」キーを押すと、その税の金額だけが表示されます。
消費税率が変更されても税率は変更できます。メーカーによって多少の違いはありますが、大体は「税率変更」と書かれたキーを長押しして、税率を入力した後に、「税率」と書かれたキーを押せば税率が変更できます。
時間計算キー(「時間計算」)の使い方
時間を含んだ計算をするときに、「時間計算」キーを「時間」「分」「秒」の区切りで押して使います。
例えば以下のように時間を入力します。働いた時間や時給計算をするときに便利です。
「5時間15分」を入力するときは、「秒」は数値入力をせずに、
「5」「時間計算」「1」「5」「時間計算」「時間計算」と入力します。
その他のキーの使い方
その他にも、知っておくと便利なキー操作には例えば以下のようなものがあります。
- 検算:検算を行う際に、一度目と異なる入力を音で知らせるキー。
- +/-(サイドチェンジ):プラスとマイナスを逆転させるキー。
電卓技能検定試験とは?
電卓技能検定試験とは、一般社団法人日本電卓技能検定協会が主催する、電卓操作の迅速性並びに正確性の判定を目的とした試験のことです。1~7級及び段位が認定され、就職のための資格というよりは、スキルアップを目指すための資格と認識されることが多いようです。日々の業務の効率化を目指すために、挑戦してみるのも良いかもしれません。
おわりに
普段使っている電卓ですが、意外と知らない電卓の種類や機能があったのではないでしょうか。このページが、電卓の便利な機能の理解や、日々の業務の効率化に役立てば幸いです。
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