村重杏奈さん、稼ぐパパ活女子は「月1000万」と紹介 税金はどうなる?
税金・お金

元HKT48でタレントの村重杏奈さんが、11月20日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)に出演。パパ活をする女性について語った。
村重さんは「パパ活をする女性や男性を理解できますか」というトークテーマで、「理解できない」とした上で、「今のパパ活女子ってすごいお金もらえるんですよ、ほんと稼いでる子だったら月500万とか1000万とか」と言及。
「『若さ』を売りにして浪費するんじゃなくて、いろんな知識とか、仕事とかして、そういうのでもっと女性は自分の価値を上げていったほうがいいなって村重も思います」と語った。
スタジオからは「そんなに?」と金額に驚く声が出ていたが、もし、パパ活をする女性が男性から月に500〜1000万円をもらった場合、税金はどうなるのだろうか。松本崇宏税理士に聞いた。
●事業と捉えられると所得税の対象に
——パパ活でもらったお金にも税金はかかりますか。
パパ活の活動内容やパパとの約束の内容にもよりますが、収入がある以上何らかの税金を支払う必要があります。ケースによって贈与税、または所得税の申告の対象となります。
特定のパパと愛人関係にあり、単にお金やプレゼントをもらっているような場合には、年間で110万円を超える金額について贈与税が課されるものと思われます。
一回のデートや食事でいくら、何時間でいくら、と契約や取り決めがあったうえでもらう金額が決まっていて、それが相手を問わずに反復継続的に行われている場合、それは事業として捉えることができるので、所得税の対象となるかと思われます。
税額については、例えば贈与税の課税対象となる場合に、毎月1千万円、年間で1億2千万円を受け取っているとしたならば、6139万5千円もの贈与税を支払う必要があります。
●パパ活サイトやパパの税務調査からバレる可能性も
——無申告のままだとどうなりますか。
無申告のまま税務調査を受けると、本税以外に無申告加算税、延滞税が課されます。無申告加算税とは、申告を適切に行わなかった場合にかかる罰金となります。
納税額に対して50万円までは15%、50万円を超える部分に対しては20%の税率をかけて計算した金額が罰金となります。
延滞税とは、本来納めるべき期限までに税金を支払っていなかったことによりかかる利息相当額になります。申告書の提出や納税が遅れれば遅れるほど、延滞税は増えていきます。
——無申告の場合にはきちんとペナルティが課されるということですね。
今までバレたことがないから、現金で受け取っているから、口座を使わずタンス預金しているから、と高を括る人もいますが、それは間違いです。
利用しているパパ活サイトや、お金を払っているパパ個人が税務調査を受ければ、当然お金の流れも調査されますし、身の回りの知り合いが匿名通報するパターンもあります。また、羽振りのいい様子が目立つSNSなどは、税務署もしっかりと見ています。
無申告がバレた時には、決して少なくない無申告加算税、延滞税が課されます。自分は大丈夫と思わずにしっかりと申告をしていくことが一番です。
【取材協力税理士】
松本 崇宏(まつもと・たかひろ)税理士
風俗業・キャバクラ、ホストクラブの水商売業のお客様を専門にしている税理士事務所です。
私たち税理士法人松本は、全国の風俗・水商売業界のお客様から5,000件以上の相談実績があり、業界のことを深く知っているからこそできる税務相談・税務調査サポートをさせていただいております。2023年1月より新たに柏オフィスがオープンし、全国6拠点で活動中。
事務所名 : 風俗業・キャバクラ・ホストクラブ専門税理士 税理士法人松本
事務所URL: https://fuu-tax.com/