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イルカ、ラッコは「固定資産」…イワシはまさか! 水族館と会計の不思議な関係

イルカ、ラッコは「固定資産」…イワシはまさか! 水族館と会計の不思議な関係
写真はイメージです(chocojelly / PIXTA)

水族館のイルカショーは、大人気のイベント。休日には来場者でにぎわいを見せる。イルカのほかにもラッコ、アシカなどは多くの水族館にとって「看板選手」だ。そんな海獣たちも、会計の世界では、可愛さとは別にして、粛々と仕訳されてしまう。

長生きする海獣もあれば、餌として消費される魚類もいる。どのように考えて、「固定資産」などと分類するのだろうか。なかなか考える機会がない、水族館と会計のお話について冨田建税理士(公認会計士)に聞いた。

●イワシはその場限りの餌、「固定資産」ではない

ーー固定資産や計上の考え方について教えてください

まず、固定資産とは「その年限りでなく、何年にもわたりその事業のお金稼ぎに貢献する資産」のことです。

このような資産の稼ぎは何年にもわたって分散計上するのに、費用だけ購入した時に1度の計上で済ますというのはバランスが悪いですよね。

購入時に1度の計上で済ますことを認めると、恣意的な固定資産購入による経費計上で、ある年だけガクンと納税額を減らすことにもつながります。ですので、固定資産は税務上では「減価償却」と言って、一定の基準に基づき何年かに分け経費計上することとされています。

なお、通常は早く経費化した方が、資金繰りを助けるので、税務上許される範囲で早期に経費計上をする事業者さんが多いです。

ーーイルカやラッコ、餌になるイワシはどう考えられますか

イルカやラッコも、水族館で「何年にもわたり入場料などの収入獲得に貢献するもの」なので、固定資産として計上することになります。

でも、餌としてその場で消耗されるイワシなどは、同じイワシが何年にもわたって収入獲得に貢献するとは考えられません。ですから、その年の経費(費用)として扱います。

●肉牛は「棚卸資産」

ーー牧場や動物園でも同じような考え方をするのでしょうか

はい、そうなります。同様の理屈で、北海道で昔、勤務されていた税務署員の方に税理士会の懇親会でお聞きした話ですが、牧場でも乳牛は「固定資産」として計上するそうです。乳牛も、何年にもわたって牛乳を作るからですね。

ちなみに肉牛は「棚卸資産」だそうです。棚卸資産とは販売目的で保有している商品や原材料などのことですが、肉牛はいくつもの部位になって小売店などに置かれ、最終的に消費者に売られますよね。

せっかく水族館や動物園に行くなら、お子さんたちにそんな会計の目線も教えてあげると、難しいイメージを持たれがちな会計の世界に親しみがわくかもしれませんね。

【取材協力税理士】
冨田 建(とみた・けん)税理士・不動産鑑定士・公認会計士
42都道府県で不動産鑑定業務経験あり。著書執筆や雑誌・会報等に寄稿の他、何度も新聞広告に顔写真掲載の上で不動産会社様で講演。自作曲「ふどうさんのうた」で公認会計士協会東京会音楽祭優勝。「ぜいりしのうた」の動画(https://www.youtube.com/watch?v=lmy7j4qxfjs)をネットにアップした。
事務所名 :冨田建 不動産鑑定士・公認会計士・税理士事務所
事務所URL:http://tomitacparea.co.jp/

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