元国税局職員の芸人による税務調査体験談「悪魔的にしつこい第三者の立ち会い」 - 節税や実務に役立つ専門家が監修するハウツー - 税理士ドットコム

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元国税局職員の芸人による税務調査体験談「悪魔的にしつこい第三者の立ち会い」

元 国税局職員 さんきゅう倉田です。好きな領収書は『コクヨ』です。

税務調査は基本的に、電話連絡で日程をすり合わせてから行います。顧問税理士がいれば、税理士に連絡しますので、納税者に直接連絡があることはありません。いざ、税務調査があれば、顧問税理士が立ち会ってくれるので、安心です。

逆に、税理士以外の立ち会いは税法上認められていませんので、顧問税理士がいなければ、ひとり、あるいは、従業員だけで立ち向かうことになります。

調査現場にいた第三者

ある日、リフォーム業を営む個人事業者のおじさんのところに、税務調査がありました。

調査官は、調査のため調査対象者の事務所へ臨場しました。その際、調査対象者以外の第三者の立ち会いがありました。その人達は、税理士でもなく、従業員でもない、おそらく、反税団体の人間でした。

反税団体の人間が税務調査に来ることは滅多にありません。よって、来るだけで大ごとです。調査官は、胸の鼓動を聞かれないように努めつつ「守秘義務を全うすることができないので第三者の立ち会いは認められない、第三者を退席させてほしい」と求めました。すると、第三者は素直に従い、事務所から退室してくれました。

調査官は安堵し、調査を開始、帳簿はなかったのですが、過去3年分の「○○ノート」と題する集計ノートの提示を調査対象者から受けたので、それをせっせと書き写して、その日は帰りました。

帳簿がなく、第三者の立ち会いがある場合、今後の調査に暗雲が立ち込めます。宗教的確信に基づいて、帳簿を作成していない可能性があるからです。

再びの第三者、そしてまた第三者

後日、調査官は、再び電話で日程をすり合わせて、念のため「第三者の立ち会いはできない」旨を伝え、調査対象者の「分かっています」という言質を取り、調査対象者の事務所に再度臨場しました。

やっと調査ができると思いきや、第三者がいました。当然、調査官は、調査対象者に対し、第三者を退席させた上で帳簿書類を提示してほしいと求めます。しかし、第三者は退席しません。そこで、調査官は、「○○ノート」を伏せた状態で見えないようにせっせと書き写して、その日は帰りました。

翌月に入り、調査官は、再び電話で日程をすり合わせて「第三者の立ち会いはできない」旨を伝え、調査対象者の「分かっています」という言質を取り、三度、調査対象者の事務所に臨場しました。

すると、第三者がいました。調査官は「今日は帳簿書類の内容の確認を行う必要があって、書類を広げたいなあ」と考えていたので、調査対象者に対し、第三者を退席させてほしいと伝えたが、第三者は退席しませんでした。そこで、調査官は、調査を諦めて帰ることにしました。

まだまだ第三者

翌日、調査官は、電話で第三者の立ち会いのないところで帳簿書類を提示するよう求めました。調査対象者は「今度こそ大丈夫です」と約束をしてくれ、調査官はやっと調査が進められると、意気揚々と、調査対象者の事務所に臨場しました。

すると、第三者がいました。調査官は、第三者を退席させてほしいと伝えましたが、第三者は退席しません。

悪魔的にしつこい調査対象者と第三者に辟易したそうです。

呼び出されてからの第三者

調査官は、その後は、しばらく調査対象者の事務所には臨場していませんでした。しかし、調査対象者から「一度会って話したいことがあるので自宅に来てほしい」という電話を受けます。

「自分から呼ぶくらいなのだから、流石に、第三者の立ち会いはないはずだ」と調査官は思いましたが、念のため、「第三者の立会いがあるところでは、今まで同様に調査を行うことはできませんよ」と伝えました。「もちろん分かっていますよ」調査対象者は今度こそ大丈夫と言わんばかりでした。そして、調査官は、調査対象者の事務所に臨場しました。

すると、第三者がいました

どうして、調査対象者と第三者はそんなことをするのでしょう。きっと、常人には計り知れない特別な理由があるのでしょう。永遠に調査が進まないので、調査対象者は更正処分をされました。

※「更正」…税務署の権限で、納税者の所得を決定すること

いけないことだと知っているのに

第三者の立会いについて、調査対象者は「第三者を立会わせるか否かを決めるのは自分であり、また、調査官が、第三者の立会いの下で○○ノートを書き写すなどしていながら、調査において第三者の立会いを認めなかったことは違法だ」と言ったそうです。

ここでポイントなのは、登場人物全員が、第三者が税務調査に立ち会うことができないことを知っている、ということです。彼らは、いけないことだと知っていてやっています。

税法上、税務調査において、税理士資格を有しない第三者を立ち会わせる旨の規定はなく、税務職員は税務調査に関して守秘義務があります。税務調査に関する秘密を税務調査に関係のない第三者が知りうる状態において調査を行うことは、守秘義務に違反するおそれがあります。

よって、第三者の立会いを認めるかどうかは、原則として、税務職員の裁量に委ねられています。税務調査のとき、あなたが心細いからといって、友達を呼ぶことはできません。

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