税務調査で逮捕されることはある?【税務調査ガイド】 - 節税や実務に役立つ専門家が監修するハウツー - 税理士ドットコム

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税務調査で逮捕されることはある?【税務調査ガイド】

元国税局職員さんきゅう倉田です。好きな逮捕は「緊急逮捕」です。

結論から書くと、税務調査の結果、脱税が見つかった場合でも、逮捕にまで至ることは「ほとんどない」です。ただし、命じられた追徴課税を滞納してしまうなどで、差し押さえという事態に発展した時には、本当にごくまれに、警察のお世話になることがあります。

可能であれば、一生お世話になりたくないものですが、納税者の抵抗によって、警察を呼ばざるを得ないこともありますし、こちらが呼ばれてしまうこともあります。

目次

ありがたい金言の意味

ぼくが税務調査に行く前に統括官から賜った金言に、「パンチは避けろ、バットも避けろ。日本刀は逃げろ」があります。

そもそも納税者を怒らせるような振る舞いをしてはいけないのですが、万が一怒らせた場合でも、暴力を振るわれてはいけませんし、たとえ振るわれても、当たっていないふりをしなければいけません。そこで警察を呼べば仕事が中断されますし、そのことを報告しなければいけないので仕事が増える、という厄災があるからです。

だから、「避ける」わけです。避けてことなきを得て、調査を続けるのです。しかし、日本刀が出てきたときだけは、危ないから調査を放棄してよい、という意味なワケです。

先にも書いたように、通常の税務調査ではよほどのことがない限り警察沙汰になるようなことはありませんし、納税者が暴れてもなかったことにするので基本的に調査官は警察を呼びません。 しかしそれでも警察を呼ばざるを得ないのは、いけないものを見つけてしまった場合です。

押入れの中から見つけたものは

ここからは、先輩から聞いた話です。

都内に住む30代の男性のマンションに、行ったときのこと。男性は、耳なし芳一に憧れているんじゃないかと見紛うほどに入れ墨を入れていました。

まともな仕事ではないな、と思っていましたが、そんなことはおくびにもしゃっくりにも出さず、お金になりそうなものを物色していました。すると、押し入れの中から、「小麦粉」を見つけてしまいます。

どうして、小麦粉を押入れにしまうのか、初めは分かりませんでした。変わった人だなぁとのんきに考えていました。でも、そんなおめでたいことを考えていられるのも一瞬でした。

すぐに、仲間に知らせ、警察に連絡。日常的に警察と連絡を取り合うこともありませんし、繋がりもないので、警察と仲はよくありません。できれば、呼びたくない。

しかし、魔法の粉を見つけてしまっては、善良な市民としては通報するしかない。近隣の警察署に電話をして、彼は逮捕されてしまいました。ちなみに、滞納者が逮捕されていなくなったあとも、差し押さえは続けることができるため、調査は続行されました。

滞納者による最後の抵抗も

国税局の職員は、パンチを避けられる特殊技能を持っている(場合が多い)ので、あまり警察を呼びませんが、地方税の滞納で差し押さえに行く方は、公務執行妨害でちょこちょこ警察を呼ぶようです。

100万円以上の滞納がある方は、手紙や電話での督促を相当数受けています。それでも無視して滞納を続けるのは、余程のへそ曲がりか、電話とポストを盗まれたかのどちらか。お金がなくて払えない可能性もほんのちょっぴりありますが、そういう方は「払えないんです」と事情を言いますから、無視するのは悪質なタイプの滞納者になります。

悪質な滞納者は、職員が差し押さえにやってくるとまず「いきなり来るな」と言います。付き合いたてのカップルくらいこまめに連絡をしてから臨場しているので、いきなりではないのですが、ほぼ間違いなくそう言います。

もちろんそのまま差し押さえを受け入れる方もいますが、ずっと拒否し続けて、それでも職員が諦めないと暴力を振るうのです。殴り返すことはできない職員は、ガードを上げたり、「やめてください」と言ったりして、相手が疲れるのを待ちます。そして、本当はあまり呼びたくないけれど、警察を呼んで逮捕してもらい、家主のいなくなった家で差し押さえをするのです。

調査官が逮捕されるケースも?

このように、滞納者が逮捕されることもありますが、極まれに税務署などの国税庁側も逮捕されることがあります。OB税理士と組んで税務調査の情報を流したとか、旅行の積立金を着服したとか、そんな悪質な事件もありますが、張り込み中に通報されて警察がやってきてしまうなんてこともあるのです。

来たる税務調査のために、対象者の家をこっそり見に行ったり、電気のメーターをチェックしたり、ピンポンを押したりすることがあります。在宅ではなかった場合、付近をうろうろして、帰るのを待っていると、日中にスーツの男が住宅街の同じ場所で佇んでいる、という異様な光景が生まれます。30分とか1時間とか、頑張って3時間とか滞在していれば、付近の住民たちは、怪しみ、訝しんで、とりあえず警察に通報します。すると、110番通報をうけた警察官が微風のように駆けつけて、職務質問と言うんでしょうか、話を聞いてきます。

自分の身分を明かし、携行している「質問検査章」という身分証明書を見せ、詳しい話はパトカーの中で・・・とか言われているときに、なんとも間の悪いことに、調査対象者が帰ってきてしまう。そうなると顔を覚えられてしまう可能性があるので、実際の調査には行けず、別の職員が行くことになるのです。

税務職員と警察の関係は、同じ公務員といえども、全然繋がりはなく、むしろお互いに関わりたくないと思っているので密になりません。個人的には、密になる必要もないと思っています。仲良くしても、仕事が円滑に進むことはないからです。きっとお互いにそう思っていて、今後も仲良くなることはないと思います。

もしみなさんの家の周りに怪しいスーツの男が佇んでいたら、それは国税局の職員であるかもしれません。

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