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「ハウルの動く城」は車両か建物かネットで論争――かかる税金を税理士がリストアップ

「ハウルの動く城」は車両か建物かネットで論争――かかる税金を税理士がリストアップ

「ハウルの動く城」は車両か建物か――。宮崎駿監督監督のアニメ映画「ハウルの動く城」が日本テレビ系の「金曜ロードショー」で放送された10月上旬、ツイッター上でそんな議論が起きた。

「ハウルの動く城」は、いくつもの建造物が折り重なるように積みあがり、移動用の4本の足が生えた独特の外観をしている。動力は、ハウルと契約を結んだ火の悪魔「カルシファー」の魔力だ。

あるツイッターの投稿者は、昔税務署でバイトしていたときに、同僚と「ハウルの動く城は車両か建物か」という議論になったそうだ。両者ゆずらず、税理士に聞いてみたところ、「船舶の扱いが一番近いかもしれない」という答えが返ってきたという。

その投稿は1万回近くリツイートされ、「軽車両あつかいではないか」「一定以上の大きさで居住性に優れていて、しかも動くと考えると確かに船舶が一番近い」など、議論が盛り上がった。

もし「ハウルの動く城」が日本にあったら、どんな扱いとなるのだろうか。「車両」「建物」「船舶」のどれかに該当する場合、税金は違ってくるのか。佐原三枝子税理士に聞いた。

●建物でも自動車でもなく、軽車両の可能性

「まず、『建物』と扱われる可能性ですが、建物とは土地に定着した工作物なので、城とはいえ『動く』ことから、『建物』には分類できないと思います。  

また、ハウルの動く城の動力はカルシファーという火の悪魔の魔力であり、自らの構造の中に自走能力を持っていません。そのため、『自動車』とは言い難いでしょう。

とすれば、人力で動く自転車やリヤカーのような『軽車両』になるのかもしれません。とはいえ、ハウルの動く城は『軽車両』というにはかなり重装備です」

船舶にあたるという指摘があったが、どうだろうか。

「『船舶』には自走能力がないものも含まれますが、水上を移動する光景がなかったので、『船舶』の定義である、水上航行用の工作物なのかどうかはわかりません。

かつて、水陸両用車が『車両』か『船舶』か、議論されたことがありました。結果的に、この場合は、陸上と水上の利用割合が高いほうで区分を考えることとなりました。

このことから考えると、ハウルの動く城は陸上での活躍が多かったので、『軽車両』になるのかもしれません」

●分類によって、どんな税金がかかるのか

どれに分類されるのかによって、かかる税金は変わってくるのだろうか。

「事業用であるかないかにかかわらず、『建物』は取得時に登録免許税と不動産取得税の対象となり、保有時には固定資産税の対象になります。

同様に、『自動車』でも、事業用であるかないかにかかわらず、取得時は自動車取得税、一定以上のものにはさらに自動車重量税が課税されます。保有時は、自動車税もしくは軽自動車税が課税されます。

『軽車両』なら、事業用の場合にのみ、保有時に、固定資産税の一種である償却資産税が課税されます。

『船舶』については、個人がモーターボートを購入する場合を想定すると、自動車取得税に相当するような税金はありません。事業用の場合に限り、保有時に償却資産税が課税されるだけで、『自動車』よりも税金がかかりません。

個人が資産を売却して得た損益は譲渡所得ですが、『建物』ならば分離課税(他の所得と分けて課税する)、『車両』や『船舶』は総合課税(総合課税の対象となる項目を合算して課税する)となるなど、資産によって取り扱いが変わります」

ハウルの動く城が「軽車両」だとしたら、税金はほかの分類よりも安いのか。

「『軽車両』でも『小型船舶』でも、税務上の取扱いが似ているので、どちらで分類されても損得はあまり変わらないと思われます」

佐原税理士はこのように述べていた。

【取材協力税理士】

佐原 三枝子(さはら・みえこ)税理士・M&Aシニアスペシャリスト

兵庫県宝塚市で開業中。工学部やメーカー研究所勤務から会計の世界へ転向した異色の経歴を持つ。「中小企業の成長を一貫してサポートする」ことを事務所理念とし、税務にとどまらず、経営改善支援、事業承継や海外事業展開の支援を手掛けている。

事務所名 : 佐原税理士事務所

事務所URL:http://www.office-sahara1.jp/

(弁護士ドットコムニュース)

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