フリーランス、「家賃10年分」前払い可でも「審査落ち」の理由 - 税金やお金などの身近な話題をわかりやすく解説 - 税理士ドットコム

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フリーランス、「家賃10年分」前払い可でも「審査落ち」の理由

フリーランス、「家賃10年分」前払い可でも「審査落ち」の理由
写真はイメージです(Ushico / PIXTA)

先日、「10年分の前払いもできるくらい預金があるのに、家賃6万円の賃貸物件の審査に落ちた」とのフリーランス男性によるツイートが、話題になりました。

単純計算で、家賃6万円×12カ月(1年)×10年=720万円となり、少なくとも720万円の預金があるようです。賃貸物件への入居に際しては、敷金や礼金、保証金など出費がかさむものですが、それでもこれくらいの預金があれば問題はなさそうに思えます。

いったん断られた男性は、銀行の預金残高などを示すことで審査に通れないか、再び挑戦したとのこと。ただ、それでも断られてしまったそうです。

フリーランスの人たちにとっては他人事ではありません。審査を通すかどうかは、貸主側の判断によるものの、何か自身の「信用」を示す効果的な手法はないのでしょうか。安藤由紀税理士に聞きました。

●収入が不安定とみられる

ーーフリーランスが信用されにくい、といった問題はありますでしょうか

「残念ながら、フリーランスは収入が不安定と見られるため、信用力が低いと判断されてしまいます」

ーーフリーランスが自らの収入を証明したい場合、どのような手段がありますか

「確定申告書や納税証明書、住民税の課税証明書などで収入金額や税金の滞納がないことを証明します。会社員であれば、源泉徴収票だけなのですが、フリーランスはいろいろな書類を提出しないといけないから大変です。

また、借りたい物件の家賃の3倍以上は稼いでいることが目安となるようです。銀行の残高証明書ももちろん参考にはなりますが、その金額は、あくまでもその時点のものであり、そのお金を拘束する手段がない以上、大きい効果はないでしょう」

ーー今回のケースに絡んで何か他にアドバイスがあればお願いしたいです

「今回のケースでの審査はかなり厳しいなという印象です。相手方によっても審査が通りやすい、通りにくいはあるので、複数あたってみるのがよさそうです。

また、ローンやクレジットカードの支払いを滞納した履歴があると、審査が厳しくなるケースがあります。過去にそのようなものがなかったか、今も払い忘れのものがないか確認してください。

家賃保証会社を利用する方法もあるのですが、どちらにしろ審査が必要です。支払能力の高い連帯保証人をたてることが一番有効でしょう。また、フリーランスでも、収入を長年保っていれば信用力は増していきます。開業したばかりで審査に落ちたあと実績を作り、数年後はきちんと通るケースも多いです」

【取材協力税理士】
安藤 由紀(あんどう・ゆき)税理士
大学卒業後、銀行勤務を経て2008年に税理士登録(簿記、財務諸表論、法人税法、所得税法、相続税法の5科目合格)。大学講師、セミナー、執筆など業務は幅広い。経理初心者向けのわかりやすい解説に定評あり。(ブログ : https://ameblo.jp/ando-tax/ Twitter :@andoyuki_
事務所名:安藤由紀税理士事務所
事務所URL:http://www.ando.jdlibex.jp/index.html

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