過去の家族間資金移動を修正したい場合の方法と税務リスクについて教えてください
はじめまして。
家族間のお金の移動についてご相談させてください。
4年ほど前に、家族の口座の間で資金を移動してしまいました。
その一部を住宅ローンの繰り上げ返済や、子どもの大学の学費の支払いに使っています。
当時はすぐに元に戻すつもりだったのですが、そのまま数年が経ってしまいました。
今からでも、本来のお金の持ち主である子どもの口座に返金した場合、
家族間の資金移動や名義預金の問題は解消されるのでしょうか？
また、この場合、贈与税の課税対象にはならないのでしょうか？
さらに、もし将来相続が発生し、過去の資金移動やお金の使用が税務署に知られた場合、
税務調査が入ることはありますか？
その際、すぐに過ちを認めてもペナルティの対象になってしまうのでしょうか。
お金を戻す際、金額が大きくなるため、税務署に目をつけられてしまわないかも心配です。
家族の通帳はすべて妻である私が管理しており、資金移動も私の判断で行いました。
どのように対応するのがよいか、アドバイスをいただけましたら幸いです。
税理士の回答
増井誠剛
家族間の資金移動が「一時的な預かり」や「管理目的」であったことを明確に示せるかどうかが重要です。形式上、名義預金や贈与とみなされるのは「返還の意思がなく、実質的に資金が移転した場合」です。したがって、元の持ち主に返金することで贈与の状態を解消することは可能ですが、返金の経緯や意図を説明できるよう、当時の経緯を文書やメモで整理しておくと安心です。返金自体は贈与ではなく原状回復行為と位置づけられますが、金額が大きい場合は税務署が関心を持つ可能性もあります。将来の相続時に指摘を受けても、誠実な説明と裏付け資料があれば、重加算税などのペナルティ対象となる可能性は低いと考えられます。
増井先生、ご回答ありがとうございます。
もう一点お伺いしたいことがあります。
今回、住宅ローンの繰り上げ返済分と大学の学費分を合わせて、
およそ500万円ほどを子どもの口座に戻すことになります。
このように金額が大きい場合でも、
相続が発生するまでは税務署から特に何も問い合わせはないのでしょうか？
気が気でないため、返金後にこちらから税務署へ説明に行ったほうがよいのかも悩んでいます。
そのような対応は必要でしょうか？
どうぞよろしくお願いいたします。
本投稿は、2025年10月13日 21時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
