確定申告
自分は学生なのですが、給与が103万を超えた際に、確定申告を行うと自分が税金を納めるのですか?それとも親ですか?
税理士の回答

首藤毅彦
確定申告は自分で行い、自分で納付します。

貴方の給与収入が103万円を越えると、親御様の扶養から外れます。
親御様がサラリーマンの場合には、勤め先の年末調整で、個人事業者等の場合は確定申告により納税額が確定します。いずれの場合も親御様が納税をします。
貴方も、給与所得者ですので勤務先の年末調整で所得税の精算がされます。
但し、年末まで勤務されず年末調整されなかった時は、貴方も確定申告をすることになります。その場合の納税は貴方がすることになります。
年末調整をしなければ、自分が納税するということですか?

その年の12月給与の支払いがある場合で、「扶養控除申告書」を提出している勤務先は、原則、年末調整をする義務が有ります。
但し、諸般の事情より年末調整を行わないケースでは、自身で「源泉徴収票」持って確定申告をすることになります。
給与にかかる源泉徴収税額が多いときは、貴方に還付され、納税額が発生した時には、貴方は納税することになります。
103万を超えると親の支払う税金だけが高くなって、自分は住民税、所得税を負担することになるんですよね?

給与収入103万円を超えた場合
1 親御さんの税金(住民税・所得税)が高くなり、親御さんはその税金を負担することになります。
もちろん、その税金相当を親御さんにお渡しするか否かは、親子の話し合いで決めることになります。(プライベートな話になります。)
2 貴方には、貴方の税金(住民税・所得税)が掛かる可能性がでて、その税金を、貴方は負担することになります。
ただし、貴方は「学生」さんということですので、勤労学生控除ができる可能性があるため、103万円を超えても納税が発生しない可能性があります。
勤労学生控除については、国税庁HPを参照してください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1175.htm
勤労学生控除は130万、150万が超えても利用できますか?

勤労学生控除とは、特定の学生や生徒が対象となっていますが、その控除が受けられる人の条件として、
1 給与所得などの勤労による所得があること
2 合計所得金額が65万円以下であること
3 「1」の所得以外の所得が10万円以下であること
の条件があります。
「2」の合計所得の考え方は、
まず、給与の場合最低でも65万円の「給与所得控除額」があります。
給与収入130万円 - 65万円 = 給与所得金額65万円
この他に所得があれば、給与所得金額65万円に金額が合計されることになり、該当しなくなります。
貴方の収入が給与だけですと、130万円以下の場合は該当することになります。150万円では該当しません。(利用できません)
給与所得65万円以下の場合、基礎控除38万円と勤労学生控除27万円があるため、所得税は課税されません。
住民税は、基礎控除額33万円と勤労学生控除26万円のため、若干税額が算出されると思います。
市区町村によって若干取り扱いが違いますが、だいたい次の計算により算出されます。
{給与所得65万円 -(33+26)}× 10%=5千円(見込み)
150万円稼いだとすれば、自分が支払うのは住民税と所得税で、月々だいたいどれくらいかかりますかね?

所得税は、毎月の給与から源泉徴収され年末調整で精算される仕組みになっています。月の給与額が不明ですと一概に申し上げられません。
年税額では
150万円 - 65万円 -38万円(基礎控除)=47万円
税率 5% ∴23,500円
住民税は、前年の所得に応じて計算され、納税決定通知書が送られてきます。原則給与からの天引きです。年税額のおおよその金額は次のとおりですが、市区町村により異なります。目安としてください。
150万円 -65万円 -33万円 = 52万円
税率 10% ∴52,000円
この計算の場合、おおよそ支払うのは月に7万5千程度ということですね。そこから後プラスで親の税金の分を自分が負担しようとすれば月10万程でしょうか?

先ほど計算した金額は、月額ではありません「年税額」となります。
親御様の所得金額が不明であるため、親御様の税金額は不明です。
貴方が16歳以上23歳未満の場合、減額される扶養控除額は63万円ですので、その5%~33%が追加納付になります
親の所得金額は年間約400〜500万円です。

控除額の合計が不明ですが、税率は20%(※)だと思われます。
※算出税額の2.1%が復興特別所得税として上乗せされます。
本投稿は、2019年06月18日 22時22分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。