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棚卸しの仕訳について

個人事業主で美容サロンを経営しています。

ふだん「材料仕入」と「商品仕入」の科目で仕訳をしています。

年末の棚卸し時の勘定科目は
貯蔵品xxxx/材料仕入xxxx

年明けの振替仕訳はその逆で
材料仕入xxxx/貯蔵品xxxx
になるかと思いますが、商品仕入の場合がよくわかりません。

年末の棚卸し時の仕訳は
期末商品棚卸高??xxxx/商品仕入xxxx
商品仕入xxxx/期首商品棚卸高??xxxx

のよう仕入商品が借り方貸し方逆になるものではないのですよね?
正しい仕訳方法を教えていただきたいです。

税理士の回答

結論
相談者様のケースでは、
材料仕入 →「貯蔵品」を使う方法でOK
商品仕入 →「期末商品棚卸高/商品仕入(年末)」の1本仕訳でOK
であり、借方貸方が逆になるような複雑な仕訳は不要です。

理由
材料と商品では、年末棚卸の考え方が少し違うためです。
① 材料仕入の場合
消耗品・施術用材料は、「使った分だけ経費にしたい」
という考え方になります。
そのため年末に残っている分 → いったん資産(貯蔵品)へ戻す
年明けに使ったら → 再度費用化
という流れになり、
年末
貯蔵品 / 材料仕入
翌期
材料仕入 / 貯蔵品
で問題ありません。

② 商品仕入の場合
商品は「売れた分だけが原価」になるため、期末棚卸は売上原価調整の処理になります。
個人事業主で一般的なのは、三分法(仕入=費用)+年末に棚卸調整です。
この場合、仕訳はシンプルに 年末のみ 行います。
年末
期末商品棚卸高 / 商品仕入
これだけでOKです。
※「商品仕入 / 期首商品棚卸高」
のような仕訳は、売上原価勘定を使う四分法の場合の考え方なので、
通常の個人事業主の記帳では使いません。

とても詳しくありがとうございます。

商品仕入ですが、2024年の年末に
商品/期末商品棚卸高
にしてしまっており(商品仕入ではなく商品としてしまっている)、2025年のスタート時に
期首商品棚卸高/商品
としてしまっています。

2024年の棚卸し時の仕訳を「商品」ではなく、「商品仕入」の科目を使用するべきだったのでしょうか?
もしこれが間違っている場合はどのように修正したら良いでしょうか?

結論
「商品/期末商品棚卸高」「期首商品棚卸高/商品」という仕訳は、原則として望ましくありません。
ただし、2024年末と2025年期首で“鏡”になっている(同額で反対仕訳)なら、2025年以降を正しい型に直せば足ります(過年度を無理にいじらないのが安全)。

正しい型は、商品仕入(仕入)を使って棚卸の増減を損益に反映させるやり方です。

理由
棚卸の目的は、期中の仕入をそのまま費用にせず、期末に残っている分は費用から外して資産(棚卸資産)に戻すことです。
そのため、通常は「仕入(商品仕入)」を相手科目にします。
「商品」(棚卸資産)を相手にしてしまうと、仕入原価(損益計算)に反映されにくい・帳尻が合っても表示が崩れるリスクがあります。

実務
1) 2024年末・2025年期首が同額で“鏡”なら
2024年の仕訳を遡って直さず、2025年から正しい型に戻すのがリスク最小です。
(過年度修正は、税務署目線では「なぜ直した?」が論点になりやすいので、影響がないなら触らないのが無難です。)

2) 2025年からの正しい型
期末(12/31)
(借)期末商品棚卸高/(貸)商品仕入
翌期首(1/1)
(借)商品仕入/(貸)期首商品棚卸高
※弥生等のソフトで「期首・期末棚卸」機能がある場合は、ソフトの自動仕訳に合わせて統一が一番安全です。

では今回、どう直す?
相談者様の状況だと「商品」科目を使ってしまっているので、2025年の期首仕訳以降を、仕入側に寄せていくのがよいです。

方法(2025年中に修正仕訳を1本入れて整える)
2025年期首にやった
「期首商品棚卸高/商品」
を取り消して、正しい形に置き換えます。
例:2025/1/1に以下2本(または同日に相殺する1本でも可)

取り消し
(借)商品/(貸)期首商品棚卸高(=誤仕訳の反対)

正しい形
(借)商品仕入/(貸)期首商品棚卸高
これで、期首棚卸が仕入原価に正しく効く形になります。
(以降は期末も「期末商品棚卸高/商品仕入」で統一)

「商品仕入」の場合も「材料仕入」と同様に処理し、年末は
「貯蔵品/商品仕入」、年明け(期首)は
「商品仕入/貯蔵品」と仕訳するのが正しく、
「期末商品棚卸高」「期首商品棚卸高」を使って借方貸方が逆になる仕訳は行いません。

本投稿は、2025年12月28日 13時53分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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