法人の不動産売却益への税金は売却時に課税されるのでしょうか
会社の業績が悪く不動産の売却を考えております。
売却益で銀行への借入一括返済、役員貸付金一括返済、役員退職金の支払いをしたいと思っています。
実はこの件に関して顧問税理士に相談し売却時のシュミレーションを出してくれましたが、以下の通りとなっておりました。
こちらの計算ですと不動産売却時に課税の計算になっております。
銀行借入等返済後残金(単位:千円)
売却額 120,000
仲介手数料(3%)‐3,600
法人税等 ‐41,845
銀行借入 ‐33,420
社会保険料 ‐5,000
残金 36,135
私の考えとしては売却益で銀行への借入返済・役員貸付金返済・役員退職金の支払い・その他経費を引いた当期純利益に対して課税されると思っていたのですが、間違いなのでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答

大黒智陽
ご認識の通り、法人の場合、不動産売却に係る売却益については、他の収益費用と合わせて利益(課税所得)の計算が行われて、確定申告時に法人税等が決まります。
おそらく、顧問税理士は他に利益がないという前提で、ご回答されているものと考えられます。
なお、土地を売却した場合、消費税法上、非課税売上高が生じることから、消費税計算において、仕入税額控除に影響が生じる場合もありますので、消費税についても事前にご確認・対策されることをお勧めします。
ありがとうございます!
銀行借入返済と役員貸付返済を一括でしてもその金額に対して法人税は発生しないという認識でよろしいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

大黒智陽
銀行借入の返済額・役員貸付の返済額は損金にはならず、税金計算には影響しませんので、ご認識の通りかと思います。
上記の「銀行借入等返済後残金」はお金・キャッシュフローの話であって、税金計算の話とは別に考えられるとよいかと思います。
本投稿は、2025年01月31日 11時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。