2回退職金をもらった後にDCを一時金で受け取る場合の退職所得控除・および税負担
現在58歳、8月に会社を退職して現在無職です。規定により60歳まで運用が必要な確定拠出年金(企業型を個人型に近く移管が必要です)の受け取り方と税金についての質問させてください。簡単な経緯は以下の通りとなります。
・A社退職2021年1月(勤続29年) 退職金約3000万(退職所得控除1430万)。加えてA社企業年金脱退一時金(約2000万)がB社DCに移管された。
・B社退職2025年8月(勤続4年半) 退職金約3000万(源泉徴収後手取り約2000万)
・B社DC(運用益含め現在約2500万)は規約により60歳前の退職後は個人型DCへ移管が必要のため、Idecoへの移管を予定。60歳まで運用予定。加入期間等はシステム上以下のようになっております。
受給資格取得年齢 60歳 受給資格取得予定日 2026年11月*日
通算加入者等期間 33年5ヵ月 通算拠出期間 33年5ヵ月
上記通算加入者等期間は最初の職場の年金制度(確定拠出年金制度以外)からの制度移行金・移換金を含めた期間として計算されています。
私の場合上記の通り1回目の退職金受け取りにより、退職所得控除を使いきり?、2回目の退職金は5年以内のため300万円を超える部分については「2分の1課税」は適用されておりません。
<質問>
1 60才時にDC(約2500万円)を一括受け取りした場合、退職所得控除はどのように計算され、税金はいくらになりますか?
2 20年ルールに基づきDCの一括受け取りを73才にすれば、退職所得控除は初回と同様に利用できるのでしょうか?
3 退職所得控除が十分に使えない場合は分割(年金)で受け取ったほうが税負担が軽減されますか? 確定申告が必要なことや、年金の受取額によっては所得税が増えることは知ってはいるのですが、実際どちらが損なのか分かりません(現状基礎年金+厚生年金の65歳以降の受け取り見込みは年200万程となります)。
仮に今後も無職と仮定して、どうすれば最も負担を軽くできるでしょう。
税理士の回答

井上知裕
1に関しては、2回目前回同様短期退職なので、税額が多額となります。
2に関しては、2回目の退職後働いたことで得られる退職金でないため、退職所得控除は算定されません。
3に関しては、上記と連動しますので、分割受け取りをお勧めします。
この度はお忙しい中、分割受け取りがお勧めとのアドバイスをいただきありがとうございました。その方向で検討させていただきます。

井上知裕
退職金の受取は、必ずこれが正しいとは残りの余命が確定していない中では難しいのに、後半人生の大きな選択となります。よく考えて出した結論に後でどう思っても「あの時よく考えて出した結論なんだよな」と思えるようにしておいてください。
本投稿は、2025年09月18日 11時23分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。