退職金を一時金と年金どちらで受け取るのが有利か
<前提条件>
・2021年3末、60歳定年、退職一時金46百万円、確定拠出年金4.5百万円
・定年以降の給与収入:3.2百万円(80歳くらいまでの予定)、
・公的年金:64歳1.92百万円 65歳以降2.67百万円
・私的年金:~64歳 0.72百万円
<現在考えている方向性>
退職一時金の10%(4.53百万円)を5年確定年金 残金(確定拠出年金も全額)を一時金で受領する
(一部を年金受取とする場合の最低金額は退職一時金の10%と規定)
退職所得控除20.6百万円 所得税&地方税約3.5百万円程度
<上記とする理由>
様々なネット等記載の記事を参考に、退職金が1億円にでもならない限り、
1.退職所得控除を超えない範囲でできるだけ一時金で受け取る
2.上記1でなお余りある場合は60歳から5年間、70万円以下の年金で受け取る(他に所得が発生しないのであれば基礎控除38万円を加算した108万円以下としてよい)
3.上記2で余りある場合には一時金の受取額を増やす。
一時金と年金のどちらで受け取るのが有利かを知るには、会社の制度で一時金と年金をどういう比率で選択できるか、また、年金の期間は何年にできるか、年金にした場合の予定利率(私の場合0.5%)がどの程度かを調べる必要がある。次に60歳以降の給与や企業年金以外の年金、その他の所得がどれくらいあるのか、また所得控除がいくらくらいになるかを調べる。そして自分の住所地の国民健康保険料(私は当面社保になりますが)、介護保険料、後期高齢者医療保険料の算定方法を調べる。これらの条件から一時金と年金の総収入金額、税金、社会保険料をシミュレーションすることになるが、素人には困難。確定拠出年金の制度もある場合には、これも一時金と年金の選択を同時に検討する必要がある。また、社会保険料の将来の料率は変わってくるので正確なシミュレーションはできないと思料。
このようにシミュレーションが困難な場合には、相対的にコストが抑えられる方法として上記1,2,3の受け取り方を軸に考えるのが妥当ではないかと考えました。
ご意見よろしくお願いいたします。(素人なので具体的に●●してください、といったご指示がありがたいです)所得税&地方税約3.5百万円程度はかなり痛いです・・・。
税理士の回答

竹中公剛
一時で全部を受け取ると、
税金は一時的なものです。
年金で受け取ると、
これから先の所得になります。住民税も発生します。健康保険も上がります。
介護保険も上がります。
竹中なら、一時金で受け取ります。
よろしくご判断ください。
竹中先生
非常にコンパクトで分かりやすい回答をいただき感謝いたします。
「竹中(先生)なら一時金で受け取ります」ほど心強いメッセージはないですよね。
迅速なご対応にも感謝いたします。
ありがとうございました。
竹中先生
ゴメンナサイ、追加質問です。
私の案の「10%を公的年金のない60~64歳までの間、5年確定年金で受け取る(公的年金控除70万円を活用)」こともせず、「確定拠出年金も含めて年金受取は一切せず、全額を一時金受取する」ということでしょうか?
そうであるとしたら、その理由も教えていただけると幸いです。

竹中公剛
私の案の「10%を公的年金のない60~64歳までの間、5年確定年金で受け取る(公的年金控除70万円を活用)」こともせず、「確定拠出年金も含めて年金受取は一切せず、全額を一時金受取する」ということでしょうか?
竹中は、年次の所得を、増やすと、翌年の住民税・健康保険が、増える。
税制改正で、所得のある、高齢者などの、負担を増やす政策に、改正されつつあります。
60-64まででも、所得がなければ、余分な公的な支払いをしないで済みます。
竹中は、もらえるものは、一時金でもらい・・・後の憂いは残さない・・・と、決めています。
でも、相談者様は、色々と計算をされているようなので、64までの間だけでも、そうされるのもよいかとも思われます。公的年金の控除を利用は、賢い選択です。
よろしくご判断ください。
竹中先生
二度に渡り、ご丁寧に回答いただきありがとうございました。ご指導いただいた内容の解説も素人にもわかりやすかったです。
本投稿は、2020年11月08日 18時32分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。