青色申告決済書の貸借対照表について
確定申告で赤字なのに黒字になっているのではないかと不安に思い、質問いたしました。
[質問する前に少し説明]
・去年の9月から個人事業主になり、青色申告選択
・本格的に報酬が入ったのが11月からで9月と10月は売り上げがゼロに近かったため、ほぼ貯金(プライベートのお金)で消耗品等を経費として購入
・11月12月に入った報酬でその月(11月、12月)に経費で使った分以外の"残りの売り上げ"は、9月と10月の経費に使った分としてプライベートの貯金に戻し自分の中で相殺していました。
[以下質問です]
個人事業主になりたてで、貯金で支払ったものは「事業主借」として入力しないといけないということを知らず、"事業のために使ったお金"なので会計ソフトに入力する際に事業用の現金として入力しておりました。
しかし確定申告をしようと思った際に入力方法が間違っていたことに気づき、売上がないまたは売り上げでは足りない時期の経費は"事業主借"に入力し直しました。
売上が入った時期の分は事業用現金のままにしております。
その後に確定申告を進めていて、申告書の確認をしていたところ、青色申告決済書の貸借対照表の部分が
[資産の部]
・現金の部分は期首は0円、期末はマイナス
・棚卸資産の部分は0円、期末はプラス
・普通預金の部分(報酬が振込なのでおそらくここが売上?)は期首0円、期末はプラス、
・合計は期首は0円、期末は"プラス"
[負債・資本の部]
・事業主借の部分はプラス
・青色申告特別控除前の所得金額の部分はマイナス
・元入金は期首は0円、期末は空白
・合計は期首は0円、期末は"プラス"
(ちなみに資産の部と負債・資本の部の合計金額は同じです)
になっていました。
まだ事業的には売り上げは少なく赤字のため、実際は売り上げは手元には残っていないのですが、合計がプラスになっていてどこか入力が間違っているのか不安になってきました。
貸借対照表の合計がプラスになっていても、実際の売上(赤字や黒字)には関係ないのでしょうか?
ちなみに損益計算書の差引金額(33)、所得金額(45)はマイナスになっています。
できるだけ現在の状態を書いてみたのですが、分かりにくかったらすみません。
入力や認識が間違っている場合や必要な入力作業があれば教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
税理士の回答
確定申告、初めてだと貸借対照表(B/S)の数字が動くたびにドキドキしますよね。「貸借対照表の合計がプラス」でも、損益計算書で赤字(マイナス)であれば、正しく赤字として申告されます。 ご安心ください。
以下に、不安を感じられているポイントを整理しました。
1. 貸借対照表の合計がプラスなのは「正常」です
貸借対照表は、あくまで「年末時点で事業にいくら資産(現金や預金)があり、それをどう調達したか」を示す表です。
資産の部(左側)の合計は、現金、預金、在庫などの「モノやお金」の総額です。
負債・資本の部(右側)の合計は、借金、自分が出したお金(事業主借など)、これまでの利益の合計です。
この左右の合計は必ず一致し、プラスの数値になるのが基本ルールです。
赤字であっても、事業主借(あなた自身が投入した貯金)などで穴埋めされているため、資産の合計がマイナスになることは通常ありません。
2. 赤字か黒字かは「損益計算書」で決まる
税金の計算に使われるのは、損益計算書(P/L)の「所得金額」です。
損益計算書の「所得金額(45番)」がマイナスであれば、その年の事業は赤字とみなされ、所得税はかかりません。
貸借対照表の「所得金額」欄も連動してマイナスになっているとのことですので、会計ソフト上の計算は正しく行われています。
3. 「現金の期末残高がマイナス」は要注意
1点だけ修正が必要そうなのが、「現金」の期末残高がマイナスになっている点です。
現実世界で財布の中身がマイナスになることはないため、税務署から「入力漏れがあるのでは?」と疑われる原因になります。
修正方法ですが、9月・10月に貯金から払った分を「事業主借」に直されたとのことですが、11月・12月分も「売上で足りない分を自分の財布から出した」場合は、その都度「事業主借」で入力し、現金の残高が0円以上になるように調整してください。
現在の状態で大丈夫ということですが、
損益計算書がマイナスは、赤字申告として正解です。
貸借対照表の合計がプラスは、簿記の仕組み上、正常です。
現金のマイナスですが、ここだけは「事業主借」を使って0円以上に修正することをお勧めします。
「事業主借」は「自分の貯金(プライベート)から事業へお金を貸した」という記録なので、これが増えても「利益(黒字)」にはなりません。
現金のマイナスを解消し、正しく赤字申告するための具体的な修正・入力方法を解説します。
1. 「現金のマイナス」を解消する仕訳
帳簿上の現金がマイナスになっているのは、「事業用の財布に1円もないのに、経費を支払った」ことになっているためです。これを「自分のポケットマネーから事業用の財布にお金を補充した」という処理で解消します。
不足している金額(期末のマイナス分)を補うように、以下の仕訳を入力してください。
日付 借方勘定科目 金額 貸方勘定科目 摘要
12/31 現金 (マイナス分と同額) 事業主借 現金不足分の補填
これで資産の部の「現金」が0円(またはプラス)になり、負債・資本の部の「事業主借」が増えます。
この操作をしても「利益(黒字)」が増えることはありません。あくまで「自分の貯金を事業に使った」という記録が増えるだけです。
2. 今後のためのおすすめ入力術(「現金」を使わない)
今回のように「売上が少ない時期にプライベートの貯金で支払う」場合、会計ソフトの入力で「現金」という項目を使わないのが一番楽で間違いがありません。
修正前: 消耗品費 / 現金
修正後: 消耗品費 / 事業主借
支払いの相手科目を「現金」ではなく最初から「事業主借」にしておけば、事業用の現金残高を気にする必要がなくなります。9月・10月分を修正された際と同じ考え方で、11月・12月の「売上では足りなかった分」もこの形式に書き換えるとスッキリします。
とても詳しくありがとうございます!
教えていただいた通り入力し直したところ、解決しました!確定申告も無事にできそうです!!
何も調べずに入力等行っていたのでとても反省しております。
本当にありがとうございます!!
参考になって良かったです。よろしくお願いいたします。
本投稿は、2026年02月22日 21時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







