7億円相続対策 不動産を使わず、贈与などで何ができますか。
父(84)は金融資産で7億円、不動産で時価2億円前後(自宅と貸家戸建てで7000万円、都内タワマン時価13000万円)を保有しております。母(83)は認知症です。法定相続人は母のほかに長男の私(54)と姉(56)がいます。
これまでの主な相続対策は個人年金で子2人をそれぞれ受取人にした2500万円(開始時に一括払込、37年間毎年85万円支払われる)があるくらいです。
私は証券金融業界で30年勤務、退職後は不動産賃貸業を営んでおり、過去に住宅取得等の贈与を使う際に相続時精算課税を選択しております。
姉は専業主婦で息子2人が社会人で、来春離婚する予定です。個人年金を暦年贈与で受け取っております。
相続資産が7億円、母への相続をしない、兄弟2人で分割すると仮定した場合、相続税率50%で相続税総額は2億6千万円ほどになりました。相続財産を圧縮するために借入を絡める不動産の取得をすすめたのですが、父は借入の話にしり込みしてしまい、いずれ不動産をすべて売却すると言い出しました。高齢の父の翻意はかなり困難で、現金で不動産を取得する可能性は残りますが、ここでは贈与に焦点を絞ります。
仮定 「子2人、孫5人 相続は6年後発生」
①孫5人は年400万円を贈与 (贈与税20%を負担)
②成人の孫2人 住宅取得等の贈与の特例を使う(2人合計2000万円)
③小学生以下の孫3人 1500万円の教育資金一括贈与の特例を使う。
これらの対策の結果、相続税率を下げるには至りません。
相続時精算課税を選択した私については相続資産を減らせるような贈与はあるのでしょうか。唯一新設の110万円の非課税枠を活用することができるくらいでしょうか。
また姉に対して有効に贈与する方法はありますか。住宅の連名取得と無償の貸与なら父も納得するかもしれません。
父が7億円の資産を配当で徐々に増やしていたずらに相続資産を増やすより、贈与税20%負担して分与額を早急に譲受け、私の世代で有効に暮らしに使い、運用して増やしていくことが最善ではないかと思い至りました。
忌憚のないご意見をお聞かせいただければ幸いです。
税理士の回答
できそうなことを書いてみます。
できそうなことを少しずつでもと考えます。
①養子縁組~法定相続人は1人しか増やせません。
姓が変わらない人が望ましいです。
基礎控除が600万円増加、税率が下がる可能性も。③の非課税も500万円増加。
②障害者がいたら、贈与信託で非課税が使えます。
一般3,000万円、特別6,000万円。
③生命保険に未加入なら、法定相続人1人につき500万円の非課税枠があります。
高齢でも、一時払いの終身保険なら加入できるはず。
④お父さまや子供さんたちの自宅のリフォーム
⑤非課税財産の購入(仏壇・仏具など)
⑥2次相続はありますが、少しでもお母様への相続を考えましょう。
遺言で。
ご回答ありがとうございました。
ご提案の内容を検討させていただきます。
可能性のあるのは④と⑤ですが、なかなか大幅な節税は見込めなさそうです。
成人の孫への贈与は特例にあたるとのことで、成人孫への贈与がもっとも効果的でしょうか。
さらに勉強いたします。
本投稿は、2024年11月18日 11時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。