日本帰国時の住民税について
現在、フリーランサーをしながら世界中を転々とし、旅をしているのですが、11月に一時帰国し、2月末頃まで日本に滞在予定です。
その後、3月上旬に東南アジアに向かって出発する予定です。その場合、日本滞在中、住民票は一旦、戻した方がいいのでしょうか。それとも抜いたままの方がいいのでしょうか。
また住民票を抜いていれば、確定申告をする必要はないのでしょうか?
※ 因みに給料はユーロ建で海外の会社からオンラインバンクのアカウントに振り込まれています。
ご回答よろしくお願いします。
税理士の回答

土師弘之
住民票を抜くとか抜かないとかの質問が多くありますが、税金の世界では住民票の有無は課税関係に直接的には関係ありません。
税金の世界では、「居住者」であるか「非居住者」であるかということが問題になります。
「居住者」とは、日本国内に「住所」を有し、又は、現在まで引き続き1年以上「居所」を有する個人をいいます。そして、「居住者」以外の個人を「非居住者」と規定しています。
「住所」は、「個人の生活の本拠」をいい、「生活の本拠」かどうかは「客観的事実によって判定する」ことになります。
つまり、日本国内のどこかで生活を営んでいるか(「居所」(仮住まい)でないか)ということが問題になります。その結果、その住所を市町村に届けることによって、住民票が作成されるのです。
このため、日本に一時帰国し、すぐに出国するという認識であれば、そこには生活の本拠があるとは考えにくいため、「非居住者」という認識であっても問題ないと思われます。
なお、住民票がなければ公共サービスを受けられないのは当然のことです。
本投稿は、2022年07月13日 07時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。