公的年金の繰下げ一括受給と所得税
おはようございます。過去5年分を一括で受給しようか、考えあぐねています。
仮に過去分が500万円とします。その際500万円は按分して(過去の所得に加算)、所得税を算出するのでしょうか?
別途確定申告により修正された後、延滞税の率は如何ほどでしょうか? 以上お願いします。
税理士の回答
良波嘉男
結論
繰下げ受給により「過去分を一括受給」しても、過去の年分にさかのぼって課税・修正申告・延滞税が生じることはありません。
一括で受け取った年の所得として、その年分でまとめて課税されます。
課税方法は 「公的年金等の収入金額」として、通常の年金課税の計算式を使います。
延滞税は一切かかりません。
理由①:過去分に「按分」して課税されません
繰下げ受給による一括受給は、税務上「その年に支給が確定した年金」として扱われます。
つまり、5年分まとめて500万円受給
→ 受給した年の公的年金等収入:500万円
過去の各年にさかのぼって
所得を加算
修正申告
税額を再計算
といった処理は 一切不要・不可 です。
理由②:なぜ延滞税がかからないのか
延滞税がかかるのは、「本来、過去に納めるべき税金を納めていなかった」
場合のみです。
今回のケースでは、
過去の各年
→ そもそも年金を受給していない
納税義務が発生したのは
→ 一括受給した“今年”
という整理になるため、過去分の納税遅れは存在しないですし、延滞税はゼロです。
ありがとうございました。これでスッキリしました。よく考えを整理して事を進めたく思います。
安島秀樹
それはへんです。いっぺんに500万課税されたらすごい税金です。各年ごとに源泉徴収票が年金機構からくるので各年ごとに申告するか、平均課税も使えるかもしれません。年100万なら税金はかかりません。
安島税理士さん、ご助言ありがとうございます。受給年の収入に付いては、別途確定申告をするつもりです。その際は参考にさせていただきます。過去4年間は就労していましたので、年末調整で完結していました。2025年に付いては給与所得はありませんので、誰も申告する人はいませんので、記録を残すため敢えて確定申告をするつもりです。そうして2026年に公的年金の一括受給のタイミングを模索することになりそうです。ありがとうございました。
本投稿は、2025年12月15日 10時26分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







