雇用契約から法人契約に変更することの税法上のメリットについて
現在の就業先との雇用契約から法人契約に切り替えることの税法上のメリットを具体的な金額例でご教授いただきたいです
【背景】
現在、旅客サービス会社に勤めております。
その勤務先の社内キャンペーンで求職者を1人紹介して入社させれば、社員のわたしに30万円を功労金として支給するという特典があります
【問題点】
しかし、ここで問題があることが気づきました
以下のようにざっくりと自分の儲けが増えると考えていましたが
・年間の功労金収入10,800,000円×0.7(所得税・社会保険・住民税を加味)=7,560.000円が実際の手取りで、そこからさらに以下のように集客コストをひいた
・7,560,000円-4,800,000円=2,760,000円が実際の自分の年間の儲けになると考えていました
しかし、実際は、
2025年に収入が増えた分、2026年度の社会保険料や住民税も爆上がりで、合計して2,700,000円ほどあがることがわかりました
結局、社内キャンペーンとして、紹介した金額は、集客コストをかけてるわたしの場合は、プラスマイナスでほぼ儲けがないことがわかりました
【打開策】
わたしは、この会社のサラリーマンであることとは別に、昨年6月から人材紹介会社を起業して法人登記が完了しており、そこの代表を務めております(1人社長)
これから勤務先の会社と社員として功労金をいただくのではなく、法人契約として報奨金をいただくように交渉しようと考えております
そうすれば、2025年度に社員としてかかる所得税、社会保険、住民税などの負担もなく法人税などになり、また、2026年度に社員として増える社会保険や住民税もかからなくなり、大幅な節税が見込めると思いました
【確認事項】
そこで、以下の点について確認をさせていただきたくよろしくお願いいたします
・雇用契約では儲けほぼ0円であったのに対して、法人契約に変更することでどれだけ儲けが残ることになるのかをおおよその額を試算例をもとにご教授いただきたいです
・勤務先にとっては、社員の功労金としてではなく、法人契約をむすび、法人として報酬金をわたすようになることで、デメリットはあるのでしょうか?またはメリットはあるのでしょうか
税理士の回答

石割由紀人
1. 法人契約による儲けの試算例
功労金収入10,800,000円の場合、法人税率を15%(所得800万円以下)と仮定すると、法人税約1,620,000円を差し引いて、利益は9,180,000円。ここから経費(4,800,000円)を控除すると、最終的な手取りは約4,380,000円。個人契約時の2,760,000円と比べ、約1,620,000円の増加が見込めます。
2. 勤務先のメリット・デメリット
- メリット: 法人契約により、報酬金が損金(経費)として計上できるため、企業側の税負担が軽減される可能性がある。
- デメリット: 社員としての直接的な貢献を評価する形ではなくなるため、内部規定の調整や他社員への公平性確保が課題になる可能性がある。
本投稿は、2025年01月25日 15時56分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。