預金出納長を作らない
個人事業主として、技術顧問等の売上が個人口座に振り込まれているため、振込同日の日付で、事業主勘定として現金に振り替えて、現金入金を現金出納帳により行っています。
また、消耗品、水道光熱費、仕入等の費用は殆どが個人カード支払いの為、事業主借の形で現金出納帳に記帳しております。
このため「預金出納帳」は作っておりません。
問題はあるでしょうか。
税理士の回答

山内裕司
問題はありません。
できるなら事業用の専用口座を作られたらどうでしょうか。
山内様、ご回答を頂き大変ありがとうございます。
期の途中で専用口座に移すことは可能でしょうか。
例えば、8月までは現金出納帳で管理して、9月以降の売上は専用口座に振り込んで頂くように
お願いすると言った方法が考えられますが、差し戻して個人口座にまで預金出納帳が必要になると
かなり大変です。・・来期から用意する方法が良い気もしますが如何でしょうか。
牧

山内裕司
期の途中から専用口座に移しても何ら問題はありません。個人口座と専用口座両方に売上が振り込まれていても、正しく売上計上されれば問題はありませんが、できるだけ早く専用口座一本に切り替えた方がいいです。
あなたの得意先が税務調査された際、あなたの振込口座が個人口座ですと、あなたが不正をしているのではないか疑念を持たれる可能性がゼロではありませんので、専用口座(屋号名を入れること)を作ることを推奨します。
早速のご回答、大変ありがとうございます。
現在、空いている口座があり、そちらを開設することは可能です。(屋号はありません)
但し、売上についての口座とさせて頂き、各種支払いはこれまでどおり個人のクレジット
カードを用いて事業主借で処理させて頂きたいと考えております。・・如何でしょうか。
また、顧問は顧問会社からの受託すが、相手先から「屋号」での契約は結ばず、個人名での
契約とすることが通常なので、個人名口座が望ましい旨のご説明を頂いております。
このような経緯からも、個人名口座である必要がありそうです。

山内裕司
分かりました。それで結構です。
もう1点教えて下さい。
現在は、個人口座に振り込まれた売上を事業主勘定により現金として入金して、現金出納帳で管理していますので、全ての、入出勤が現金出納帳下で一覧できるため、事業主借や事業主貸も含めて相互関係が明瞭で、経費も算出しやすくなっています。
業務専用口座を作ることで、現金出納帳と預金出納帳の二つに分かれる為、一覧性では却って判りにくくなるように感じて、今までは、預金出納帳を用いないようにしていました。
この辺りは、如何お考えですか。エクセルにて関数を用いるなど専用プログラムを作って管理した
場合、元データは1表に全て集約されることで、仕訳、総勘定元帳等々、が作りやすいように思えます。
私の誤認識でしょうか。

山内裕司
売上が専用口座に振り込まれた場合の仕訳:普通預金 10万円/売上 10万円
専用口座から現金引出した場合の仕訳 :現金 10万円/普通預金 10万円
普通預金に振り込まれた売上を全額現金引出すれば現金出納帳で管理はできます。
ただし、現金出納帳一本ですべての仕訳を管理すること自体無理があります。例えば、専用口座から経費が引落しされる場合は、一切現金出納帳を通りません。一般的には小口支払い用のみに現金出納帳を使用し、売上や支払いのほとんどは預金のみで管理します。つまり、売上は預金に振り込まれ、支払いは預金から振り込んだり、引き落としされたりします。手持現金が必要であれば、預金から引き出します。
会計ソフトを使って個々の取引を仕訳入力すれば、総勘定元帳、損益計算書、貸借対象表等を作成することができます。仕訳を一覧印刷することもできますし、売上のみの印刷もできます。
青色申告で65万円控除を受けるためには、複合仕訳(借方、貸方)に基づいた損益計算書、貸借対象表が必要になります。そのためには会計ソフトが一番の近道です。
ご回答ありがとうございます。
先程、別に質問してしまいました。
現金出納帳で管理する事は無理がある旨のご回答を頂きましたが、先に書きましたように、経費は全て個人クレジットカード
で決済し、事業主借りで現金出納帳にて管理しますので、専用口座から引き落とされる事は御座いません。
やはり、専用口座を作るからこそ、預金出納帳との二本立てになり、現金出納帳で管理する事に無理が出てくるように感じます。
とすれば、専用口座はない方が良さそうです。
誠に申し訳ありません。 専用口座を作る優位性が見えて来ません。
なければ、現金出納帳一本化で分かり易いと思えてしまいます。
契約状の関連もあり、専用口座用のクレジットカードが作れない背景が御座います。
ご教導下さい。

山内裕司
預金出納帳がなければ問題があるわけではありません。いろいろ事情もあるようですし、現状の経理処理が分かりやすいのであれば、そのまま続けていただければ結構です。
本投稿は、2019年08月20日 14時02分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。