「生理用品を軽減税率に」3万人の署名集めた大学生が望む「自由に生理を語れる社会」 - 税理士ドットコム

税理士の無料紹介サービス24時間受付

05075861865

  1. 税理士ドットコム
  2. 税金・お金
  3. 消費税
  4. 「生理用品を軽減税率に」3万人の署名集めた大学生が望む「自由に生理を語れる社会」

「生理用品を軽減税率に」3万人の署名集めた大学生が望む「自由に生理を語れる社会」

消費税

「生理用品を軽減税率に」3万人の署名集めた大学生が望む「自由に生理を語れる社会」
谷口歩実さん

生理用品を軽減税率の対象にすることを求めて、インターネット署名サイト「change.org」で署名活動を続ける大学生がいます。昨年12月から始めた活動は今、賛同者が3万人を超えました。生理用品を買う経済的負担を減らし、生理がある人の活動が制限されない社会を提案する国際基督教大学4年の谷口歩実さん(21)に、署名活動を始めたきっかけや、今後の取り組みについて聞きました。(ライター・国分瑠衣子)

●生理は「ないもの」にされている日本社会

――どのようなきっかけで署名活動を始めたのですか。

「私は大学で、ジェンダー・セクシャリティという分野を専攻しています。ジェンダー・セクシャリティとは、あらゆる不平等や差別について気付くための学問だと考えています。

卒業論文のテーマを『日本人大学生の月経』としたことをきっかけに、友人たちに生理について聞くと『頑張って稼いだアルバイト代が毎月の生理用品代に消えていくのは切ない』という声が多く上がりました。

聞き取りをした人の中には、小学校のトイレにサニタリーボックスがなかったという人もいます。生理のある人を前提に社会がつくられず、生理が『ないもの』にされていると感じました。軽減税率の適用対象にならないこともその一つだと思います」

――サイトでは、生理用品を非課税にしている海外の事例も紹介しています。

「文献やニュースなどで調べてみると、ケニアやカナダ、マレーシア、インド、オーストラリアなどが生理用品を非課税にしています。フランスでは、町の中に生理用品を寄付するためのボックスを設置し、経済的理由で生理用品を買うことが難しい人に届ける活動を行う団体もあると聞きます。また、スコットランドでは2018年に、女子学生に無料で生理用品を配る取り組みがスタートしました」

●生理用品は、新聞よりも圧倒的に負担感が大きい

――日本でも軽減税率を導入する議論の過程で、トイレットペーパーやハブラシなどの日用品を軽減税率に含めることが検討されました。でも、合理的な線引きの判断が難しいことを理由に議論が進みませんでした。

「そもそも軽減税率の対象が、新聞と飲食料品という線引きもよく分からないと思います。コンビニエンスストアのイートインとテイクアウトの線引きの複雑さも混乱を招いています。生理用品を含めた日用品を軽減税率の対象にすることがそれほど難しいことなのか疑問です。

12歳で初潮を迎え、50歳で閉経するまでに毎月5日間生理があると仮定した場合、月経のある人は生涯で456回、2280日間も月経を経験します。毎月の生理で使う生理用品代を1000円とすると、負担は生涯で45万円以上に上る計算です。

これは生理用ショーツや痛み止めなどを除いた額なので、実際はもっとかかります。さらに10%の消費税がかかるのです。生理のある人は、ない人に比べ、生涯で50万円近くも負担を強いられている計算です。今、軽減税率の対象になっている定期購読の新聞よりも圧倒的に負担感が大きいと思います」

――賛同する人は30,000人を超えました。

「署名を始めた当初は、1万人までいけばすごいと考えていたので、予想以上の反響に驚いています。男性の中でも『生理は女性のもの』と遠ざけるのではなく、共感して賛同してくれる人もいます。一緒に考えてくれる人がいることは心強いです。

何よりもこれまで、タブーなトピックとされてきた生理について、皆がオープンに議論できることがうれしいです。署名が集まったら、自民党の税制調査会や財務省に提出したいと考えています。

いただくコメントの中には『生理用品だけが軽減税率の対象に入ればそれでいいのか』という意見もありますが、生理用品を皮切りにオムツなどの日用品は対象にすべきだと思っています」

●「朝食のジャムパンか生理用品か」祖母の経験が原動力に

――今後、活動をどう広げていきますか。

「署名活動をきっかけに、友人2人と『#みんなの生理』という団体を立ち上げました。経済的な事情で生理用品を買うことが難しい人に向けて、ナプキンなど生理用品の寄付活動をしたいと考えています。

なぜ私がこれほどまでに生理用品にこだわるのか。それは小学校低学年の時に聞いた、祖母の話が心の底に残っているからだと思います。高卒で地方から上京した祖母は、アパートで友人と共同生活をして切り詰めて生活していました。

月末、お金が少なくなると、朝食に食べるジャムパンか生理用品、どちらを買うか選ばなければならなかったそうです。『食事と生理用品は二択にかけられるべきものなのか』。祖母の話を聞いた時、私は大きなショックを受けました。

私も大学でジェンダーという学問に出会うまでは、生理は隠すべきものという気持ちが強かったです。でも今はただの身体現象であって、オープンに議論できるべきという考えに変わりました。生理によってさまざまなことが制限されない社会を皆で実現していく時だと思います」

消費税の他のトピックスを見る

新着記事

もっと見る

公式アカウント

その日配信した記事やおすすめなニュースなどを、ツイッターなどでつぶやきます。

協力税理士募集中!

税理士ドットコムはコンテンツの執筆・編集・監修・寄稿などにご協力いただける方を募集しています。

募集概要を見る

ライター募集中!

税理士ドットコムはライターを募集しています。

募集概要を見る

「税理士ドットコム」を名乗る業者にご注意ください!