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自己株式の売買

法人経理をしているものです。
この度、社員が退職することとなり、その社員の持ち株を筆頭株主である私の法人が買い取ることとなりました。
その社員が取得した時点での株価は4,000円でしたが、現在8,500円の時価となっています。
代表の意向では、現在の時価8,500円ではなく、退職社員取得時の4,000円での買い取りを考えています。
こちら適正な方法と経理処理を具体的に教えて頂けたら幸いです。宜しくお願い致します。

税理士の回答

東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
自己株式とありますが、ご質問の内容からは、ご自分の勤務されている会社の株式を買う、という意味であるようですので、いわゆる本来の「自己株式」とは違うという前提で、回答申し上げます。

時価8,500円の株式を、退職予定の社員から、法人が4,000円で買い取る、ということですが、時価の1/2未満の取引となりますので、課税上の問題が生じます。

「みなし譲渡」といいまして、4,000円で売買した場合、売主、買主ともに8,500円で取引したものとして課税するというものです。これを仕訳で表すと、下記の通りになります。取引株数が不明ですので、1株の場合です。
(売主である個人)
現預金4,000/有価証券4,000
----------------/譲渡益 4,500
※バランスしておりませんが、このようになります

(買主である会社)
有価証券4,000/現預金4,000
有価証券4,500/受贈益4,500

これを避けるためには、時価の1/2以上での取引が求められます。

ただし、時価の算出方法は、評価の考え方、支配株主かどうか、などの要素が絡みますので、税法上の問題が生じる前に、税理士に一度ご相談ください。

本投稿は、2016年07月16日 16時30分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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