所得控除について
コンドの1月から住宅ローンが始まるのですが、それと同時に妻が仕事を辞める予定です。この場合住宅ローン控除、社会保障控除、配偶者控除等はどのうようにした方が良いでしょうか?
配偶者控除をして所得税が減ると次の年の住宅ローン控除はとても少なくなる気がします。
因みに住宅ローンは2900万円くらいで、総支給年収420万円くらいです。
税理士の回答
東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
奥様が、仕事をおやめになれば、ご質問の通り、配偶者控除がとれることになりますが、これにより、所得税が減少し、住宅ローン控除の効果が薄れるのではないか、というご質問でよろしいでしょうか。
所得税の住宅ローン控除で、使い切れなかった金額は、住民税から引かれますので、配偶者控除、住宅ローン控除の件については、特別なことを考えることはないように思われます。
以上よろしくお願い致します。
年収420万で社会保険加入の場合、給与所得控除額が138万円、年間の社会保険料負担金が60万円程になると思われますので、配偶者控除以外の所得控除が無い前提で考えますと、
・配偶者控除有の場合:課税所得金額約146万円⇒所得税住民税約22万円
・配偶者控除無の場合:課税所得金額約184万円⇒所得税住民税約28万円
一方、住宅ローンが2900万円の場合のローン控除額は29万円になりますので、結果的に配偶者控除が有る場合も無い場合も、所得税住民税はともにゼロとなることが予想されます。この場合の「控除し切れない」ローン控除の金額は切り捨てになりますので、もったいない感じはいたします。
奥様が仕事をお辞めになる理由は分かりませんが、仮に奥様が仕事を辞めずに配偶者控除が使えない場合であっても、ローン控除を活用すればご主人の納税額は増えないことが考えられます。
以上、今後の参考になれば幸いです。
ご返答ありがとうございます。
とても勉強になりました。
因みに配偶者控除は月にどのくらい額が控除されるのでしょうか?
本投稿は、2016年09月17日 13時14分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。