メルカリでの販売の目的が「不要物の処分」であることの説明
メルカリでの販売の目的が「営利目的」ではなく「不要物の処分」であることの説明の仕方を教えてください。
メルカリで家の不要物を出品していて、年間の売上金が30万円を越えています。営利目的の出品ではなく、これまでに購入したものの現在は不要になったものを断捨離しています。洋書(児童書)が多く、定価より安く価格設定しているものばかりです。今年の6月以降出品が増えました。
いろいろな説明を読むと、不要物(1点で30万円を越える物はありません)の販売は譲渡所得にあたるため、20万円を越える場合でも確定申告は必要ないと読みとれます。なので私も確定申告はせずにおこうと思っています。
そこで質問ですが、もしも販売の目的が「営利目的」ではなく「不要物の処分」であることの説明を求められた場合、どのように説明すればよいのでしょうか。
ご回答よろしくお願いいたします。
税理士の回答
石割由紀人
メルカリでの販売が「不要物の処分」であることを説明する際には、以下のポイントを押さえると説得力が高まります。税務署や第三者に説明する場合を想定して、明確で簡潔に述べられるように準備しましょう。
1. 販売物の特徴を説明
- 主に不要品であることを強調
「販売しているのは、自宅にある不要になったものが中心です。これらは以前に個人的な使用や趣味のために購入したものですが、現在は使わなくなったため出品しています。」
- 個々の商品が高額ではないことを述べる
「1点あたりの価格はすべて30万円以下で、主に洋書や児童書などの中古品が中心です。」
2. 価格設定の根拠を説明
- 営利目的ではない価格設定
「販売価格は、購入時の定価よりも大幅に安い価格を設定しており、利益を得るためではなく、あくまで家のスペースを空ける目的で出品しています。」
3. 販売量と期間について具体的に述べる
- 急増ではなく継続的な断捨離
「6月以降出品が増えたのは、家の整理を進める中で特定の時期に断捨離を集中させたためです。」
4. 購入履歴の説明
- 個人的な購入であることの証拠
「出品しているものは、これまでに趣味や個人的な用途で購入したもので、事業的な仕入れは一切行っておりません。」
5. 営利活動ではないことを強調
- 収益性が低いことを説明
「販売額は年間30万円を超えていますが、出品にかかった手数料や送料を考えると利益はほとんど出ていません。」
6. 不要物処分の背景を説明
- 断捨離の具体的な理由
「部屋の整理を目的として不要品を処分しています。家族の引っ越しや生活スタイルの変化がきっかけです。」
7. 譲渡所得としての理解を示す
- 税法の要件を理解していることを伝える
「私の理解では、不要物の処分による売上は『譲渡所得』に該当し、確定申告の必要はないと考えています。しかし、今後の必要があれば適切に対応いたします。」
これらのポイントを組み合わせて、状況に応じた説明を準備しましょう。また、記録として販売履歴や購入時期、価格設定の根拠などを簡単にまとめておくと、説明の際に役立ちます。
早速のご回答ありがとうございました。先生の大変丁寧で具体的な回答で、ここ数日沈んでいた気持ちもだいぶ取り戻すことができました。先生の回答をお手本にして、税務署を納得させる説明を考えてまいります。大変お世話になりました。ありがとうございました。
本投稿は、2024年12月06日 03時35分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







