年収600万円の消費税の確定申告について
副業で個人事業主として活動しており、確定申告について質問です。
個人事業では、毎月委託元に報酬を請求していますが、消費税が発生しております。
この場合、確定申告の際は消費税の申告は必要でしょうか。
年収は会社員500万円、個人事業主100万円の計600万円です。
税理士の回答

佐藤和樹
消費税の課税事業者になる基準は以下のとおりとなります。
1. 2年前(基準期間)の売上が1,000万円を超えているか
• 2年前(基準期間)の個人事業の売上が1,000万円を超えていれば、課税事業者となり消費税の申告が必要です。
• 会社員としての給与収入(500万円)は含まず、個人事業の売上(100万円)のみが対象です。
2. 消費税の課税事業者選択届を提出していないか
• 以前に「消費税課税事業者選択届出書」を提出していた場合は、売上が1,000万円未満でも消費税の申告が必要です。
3.結論
• 個人事業の売上が100万円であれば、基準期間・前年上半期のいずれも1,000万円を超えていないため、消費税の申告は不要です。
• ただし、請求書に消費税を記載している場合でも、納税義務がないので消費税分を納める必要はありません。
• インボイス制度(適格請求書)を発行している場合は、課税事業者になっている可能性があるので要確認。
もし、過去に「消費税課税事業者選択届出書」を提出していた場合は、消費税の申告が必要となるため、税務署へ確認することをおすすめします。
本投稿は、2025年03月03日 00時05分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。