株式異動証明書が総株主通知から始まっている場合の取得額について
この度祖父が亡くなり遺産整理を行っていたところ、株式を保有していたことが分かりました。
売却し確定申告する為、取得額を調べようとしたところ、10年以上前の為よく分からないと証券会社に言われました。
本人の控え等も無かった為、税務署の「上場企業などの取得価額の確認方法」の手引きを頼りに、証券会社から株式異動証明書を取り寄せました。
しかし、そこには名義書換日の記載は無く、「2009年9月30日 総株主通知 増加株式数 3000」及び「現在」の2行しか記載がありませんでした。株式は東証1部上場企業のものです。
この場合、2009年9月30日の終値を取得額として申告することで問題無いでしょうか。
親族に株に詳しい者が居らず、どうかご教示のほど宜しくお願いいたします。
税理士の回答

おじいさんは、何株持っていたのでしょうか?
ご返答に感謝致します、3000株です。宜しくお願いいたします。

「総株主通知」に引っかかりました。
下記リンク先に「総株主通知」について書かれていますが、基準日など法令で定められた日以降に、証券保管振替機構(ほふり)が発行会社(株主名簿管理人)に対して行う株主情報の通知をいいます。よって、2009年9月30日は、おじいさんが購入した日ではないように思います。
なお、2009年(平成21年)というのは、ちょうど株式等振替制度(株券電子化)がスタートした年でもあり、株主情報がほふりで一元的に管理されることとなった年です。
とりあえず、所轄の税務署に株式異動証明書を持っていき、書かれている2009年9月30日の終値を取得価額として利用できるのか一度、相談されたほうがよろしいと思います。良いと言われたら使えばよいだけの話です。ただし、ダメといわれたらあきらめるしかないといえます。
外部リンク先 経済産業省HP「総株主通知について(証券保管振替機構)」
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/kabunushisoukai_process/pdf/004_03_00.pdf
結局税務署に相談するしかないのですね…。
本投稿は、2019年11月10日 15時36分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。