不動産売買契約書の対価の内訳について
固定資産税評価額約6万円の築50年以上の木造の空家建物と、固定資産評価額約400万円の土地ですが、売買契約後に買主が取り壊し予定で知り合いに譲渡する場合、取り壊しの時期は明確ではないが、約100万円ほど取り壊し費用がかかりそうなので、その分も考慮して500万円で売買契約する場合、契約書には売買代金はどのように記載すればよいか。内訳なしで、一括して500万円と書いてもよいか、または建物代金は0円として、土地は400万円で、取り壊し費用100万円を考慮した旨を書くことになりますか。
50年前に中古で500万円で購入したが当時の契約書は今のところありません。
税理士の回答

丸尾和之
売買代金500万円につき、建物代金と土地代金を固定資産評価額の比率で按分するのが適当と考えます。
① 建物に対する土地の比率を求める
400万円 ÷ 6万円 = 66.667
② 土地の比率と消費税率を足す
① 66.667 + 1.10 = 67.767
③ 建物代金(税抜)
500万円 ÷ ② 67.767 = 73,782円
④ 土地代金
③ 73,782円 × ① 66.667 = 4,918,840円
⑤ 建物代金(税込)
③ 73,782円 × 1.1 = 81,160円
∴土地代金4,918,840円、建物代金81,160円(10%消費税込)
◆ご参考
・建物と土地を一括譲渡した場合の建物代金
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6301_qa.htm
本投稿は、2025年10月15日 18時50分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。