仮想通貨 税金について
1BTC(100万円)の時、1BTC所持
1BTC(200万円)の時、1BTC売却(100万利益)
1BTC(100万円)の時、2BTC買う
このような取引をしたとき再度購入しても
売却をした時点の利益分は課税対象なのでしょうか。
再度売却した200万円分を購入しても意味がないでしょうか。
税理士の回答

小川真文
暗号資産に関する税務上の取扱いについて(FAQ) (国税庁ホームページより抜粋)
暗号資産を売却した場合
問 次の暗号資産取引を行った場合の所得の計算方法を教えてください。
(例)・ 4月2日 4,000,000 円で4BTC を購入した。
・ 4月 20 日 0.2 BTC を 210,000 円で売却した。
(注) 上記取引において暗号資産の売買手数料については勘案していない。
答 上記(例)の場合の所得金額は、次の計算式のとおりです。
【計算式】210,000 円 - (4,000,000 円÷4BTC)× 0.2BTC = 10,000 円
その他の必要経費がある場合には、その必要経費の額を差し引いた金額となります。
保有する暗号資産を売却(日本円に換金)した場合の所得金額は、その暗号資産の譲渡価額とその暗号資産の譲渡原価等との差額となります。
取得した仮想通貨は上記のように売却したときや商品の購入やサービスの提供に充てられたときに利益(損失)が確定しますので、所持(保有)している場合にはたとえ当該仮想通貨の市場価額が高騰(下落)しても含み益(損)は認識しないものと考えます。ですからご相談については「売却をした時点の利益分は課税対象」(100万利益)となります。ただし設例での「再度売却した200万円分を購入」しても譲渡原価(移動平均法及び総平均法での評価)は同じ「1BTC(100万円)」ですので変わりませんが、仮定として「1BTC(100万円)の時、2BTC買う」ではなく「1BTC(200万円)の時、1BTC買う」の場合には総平均法(期間の購入金額合計を期間の購入数量合計で除して計算)では譲渡原価の評価額が変わりますので所得に影響するものと考えます。
売却をして買い戻したら税金は掛からないってことですか。

小川真文
取得した仮想通貨は上記のように売却したときに利益(損失)が確定します。買い戻しのときには利益(損失)は発生しません。ご相談については税金は売却時のみが対象になると考えてください。
本投稿は、2023年01月14日 13時08分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。