仮想通貨の海外取引所での取引を含めた税金計算について
先生方ご教示ください。
日本の仮想通貨取引所から、海外の仮想通貨取引所に送金、増やしたのちに日本の取引所に戻して日本円に戻した場合の税金について教えてください。
下記の例ではどうなりますでしょうか?
日本の取引所で4BTCを購入し、海外の取引所に全額送金。送金後、1BTCずつ、他の仮想通貨に変換(BTCとA,B,Cを保持)したとします。
それぞれの通貨で利益が上がり、最終的にA,B,CをBTCに戻した場合、合計が5BTCになったとします。
このうち4BTCを日本の取引所に戻し、円に変換した場合の税金はどうなりますでしょうか。日本の取引所では4BTC→4BTCと変化はなく、BTCの価格は比較的安定していたものとします。海外の取引所には1BTCが残ったままです。
「BTCの数量は同じなので、日本の取引所での売買差益(+送金手数料)で課税対象額を決める。」という認識であってますでしょうか?
また、上記の認識であっている場合、海外の取引所のBTCについては、年越ししてから日本の取引所に送金・円転した場合の課税対象はどうなりますでしょうか。前年でほぼ差益がないとして、いったん確定申告は終わっているとすると、年越しして円転した1BTCについては、全額課税対象となるという理解でいいでしょうか?
海外取引所を使用した仮想通貨の税制が複雑すぎて理解がおいつきません。
何卒ご教示の程よろしくお願いいたします。
税理士の回答

行方康洋
基本的な仮想通貨の考え方として、仮想通貨の種類を変える(例えばBTCからAなど)際に円貨で損益を認識することになります。つまり、利益額や損失額を円貨で計算します。
その際に、損失額や利益額を円貨で換算しますので、BTCの年初と年末の評価額の差だけでは円貨の損益は計算できないということになります。
この繰り返しを日本と海外の取引所に関係なく、1年間(1/1~12/31)行うことによって、年間の円貨の損益を計算します。
ご質問のようにBTCのみで単純に円貨の損益を計算できるものではありませんので、取引が多くなると、仮想通貨専用の計算ツールを使って損益を計算しないと、複雑すぎで1件1件の損益を計算することは難しいと思います。
「BTCの数量は同じなので、日本の取引所での売買差益(+送金手数料)で課税対象額を決める。」という認識であってますでしょうか?
→BTCの数量ではなく売買した際の円の評価額で損益を計算しますので、BTCの評価額が上がっている時の4BTCの円貨と下がっている時の4BTCの評価は異なり、単純に計算はできないことになります。
国税庁の暗号資産に関する情報を送ります。6ページが参考になるのではないかと思います。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/virtual_currency_faq_03.pdf
本投稿は、2022年05月24日 08時01分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。