事務所兼住居の建築費用は、法人負担?個人負担?どちらがいいのか
例えば床面積300平米で事務所兼住居を建てるとします。事務所150平米、住居150平米(豪華社宅にならないようにする)です。
その場合、建築費を法人から出費するのと個人が支払うのとどちらが良いでしょうか?あるいは法人と個人両方から費用を出す方法はありますか?
税理士の回答

石割由紀人
法人と個人の両方で負担する場合のメリット
事務所部分(150平米):法人が負担し、全額を減価償却費として経費計上できます。
住居部分(150平米):個人が負担し、住宅ローン控除を利用できる可能性があります。
この方法により、法人の経費計上と個人の住宅ローン控除の両方のメリットを最大限に活用できます。
法人負担のみの場合
事務所部分(150平米)は全額経費計上可能です。
住居部分(150平米)は役員社宅として扱われ、一定の範囲内で経費計上できますが、個人側で給与所得として課税される可能性があります。
住宅ローン控除は利用できません。
個人負担のみの場合
個人事業主として事業用部分(150平米)の建築費用を経費計上できます。
住宅ローン控除を利用できますが、事業利用割合が50%以上だと適用できない可能性があります。
法人に賃貸することで賃料収入を得られますが、個人側で不動産所得として課税されます。
本投稿は、2024年08月29日 15時52分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。