税理士ドットコム - [税金・お金]自宅兼事業所の引越しに伴う税務手続きについて - はじめまして、税理士の岡村と申します。ネットで...
  1. 税理士ドットコム
  2. 税金・お金
  3. 自宅兼事業所の引越しに伴う税務手続きについて

自宅兼事業所の引越しに伴う税務手続きについて

青色申告をしている個人事業主です。
現在、自宅兼仕事場で事業を行っておりますが、再来月引越す予定です。
引越し先でも引き続き、自宅兼仕事場として使用する予定です。
調べたところ、引越しに伴い以下の書類の提出が必要とされているようなのですが、
・『所得税・消費税の納税地の異動に関する届出書』

・『個人事業の開業・廃業等届出書』
サイトによっては「提出不要」や「旧住所の税務署に提出」「新住所の税務署に提出」など情報がまちまちで、正しいやり方が分からずにいます。
この場合、
・実際に提出すべき書類は何か
・それぞれどの税務署に提出すべきか(旧住所か新住所か)
について、ご教示いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

税理士の回答

はじめまして、税理士の岡村と申します。

ネットで調べるといろいろと古い情報が出てきますが、昔は提出が必要でしたが現在は不要となっている書類があります。

『所得税・消費税の納税地の異動に関する申出書』
につきましては、数年前からは提出不要となっておりまして、次回の確定申告書提出(引越後の新しいご住所の所轄税務署へ提出)の際に新しいご住所を記載して提出していただければ、住所は変更されます。
※税務署からの郵送物が古いご住所で届いてしまうと思いますので、それがお嫌でしたら申出書をあえて提出するというのもありだと思います。(郵送物は転送手続きを郵便局でされるのであればそれでも良いとは思いますが)

『個人事業の開業・廃業等届出書』につきましては、自宅のご住所に事務所がある場合に、事務所の移転を行った方が提出する必要があるのですが、ご質問者様の場合はご自宅と事務所が一緒の場所なのでおそらく不要だと思います。

税金のお支払いが口座振替になっている場合には、確定申告書作成の際に左上の方に「振替継続希望」の欄がありまして「〇」印をつけるところに〇印をつけて提出するようにしてくださいね。

詳細につきましては国税庁のHPのリンクをつけておきますので、併せてご参考になさってみてください。
※国税庁のものなのでおそらく最新版であると思います。
※No.2091 個人事業者の納税地等に異動があった場合の届出関係
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2091.htm

日本語が変でしたので、一部訂正いたします。

【訂正前】
『個人事業の開業・廃業等届出書』につきましては、自宅のご住所に事務所がある場合に・・・。

【訂正後】
『個人事業の開業・廃業等届出書』につきましては、自宅のご住所「以外の」場所に事務所がある場合に・・・。です。

ご回答ありがとうございます。
補足させてください。旧住所では今後一切事業を行わずまた自宅としても使わず、新住所で自宅兼仕事場として事業を行う予定です。つまり、事業所の所在地が完全に移転します。
この場合、「個人事業の開業・廃業等届出書」は必要と理解しておりますが、この理解で正しいでしょうか?

>この場合、「個人事業の開業・廃業等届出書」は必要と理解しておりますが、この理解で正しいでしょうか?

そうですね、自宅も移動して事業所も完全に移動するのでしたら、少々お手間ですが、個人事業の開業・廃業等届出書の必要事項を記載して提出する必要があると思います。

※居住地の住所が移動できるのであれば、自宅兼事務所の移転でも次回の確定申告書に新住所(新事業所)の記載だけでOKに早くなるといいのですけどね。

よろしければご参考になさってみてください。

再度のご返信、誠にありがとうございます。

何度も質問をしてしまい恐縮ですが、もう一点だけ確認させていただければと思います。
「個人事業の開業・廃業等届出書」について、提出のタイミングと提出先について迷っています。
具体的には、引越し前と後のどちらのタイミングで、どちらの税務署(旧住所か新住所か)に提出すべきか、ご教示いただけますと幸いです。


>※居住地の住所が移動できるのであれば、自宅兼事務所の移転でも次回の確定申告書に新住所(新事業所)の記載だけでOKに早くなるといいのですけどね。
私も同じように思っておりました。転居に伴う手続きが減れば、手間も提出漏れのリスクも軽減されますし、制度的にもそうなっていってほしいと感じました。

お忙しい中、たびたびの質問にご対応いただき、心より感謝申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。

「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出するタイミングは引越後でお願いいたします。
提出する税務署は移転前の所轄税務署でお願いいたします。

念のために国税庁HPのリンクつけておきますので、よろしければ併せてご参考になさってみてください。
※ネットでいろいろと調べるよりも最新の情報が載っていると思います。

【参考】
提出時期については「国税庁HP No.2091 個人事業者の納税地等に異動があった場合の届出関係」の「申告等の方法」を参照
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2091.htm

提出先については「国税庁HP A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続」の「提出先」を参照

ご回答いただき、またご丁寧にリンクまでお送りくださり、本当にありがとうございます。とても参考になりました。

たびたびのご質問となり恐縮ですが、最後にもう一点だけご教示いただけますと幸いです。
以下のサイトを参考にして『個人事業の開業・廃業等届出書』の作成を進めております。
https://freelance.levtech.jp/guide/detail/687/
その中で「開業・廃業等日」の項目の日付について、以下のどちらを記入すべきか迷っております。
・引っ越した日
・引っ越し後に初めて仕事を開始した日
どちらを記載するのが適切でしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

どちらを記載するのが適切かということですと・・・。

届出書を見ながら記載されているのだと思いますが、「新増設等のあった日」なので、「引っ越した日」ということになると思います。
※あくまで移転した日ということでよいのではないでしょうか。

よろしければご参考になさってみてください。

ご丁寧なご回答をいただき、誠にありがとうございました。

おかげさまで、提出書類や手続きの流れについてしっかりと理解することができました。

たびたびの質問にも丁寧にご対応いただき、心より感謝申し上げます。
この度は本当にありがとうございました。

解決したようでよかったです。
こちらも逆にいろいろと勉強になりました。
ベストアンサーに選んでいただきましてありがとうございました。

本投稿は、2025年07月25日 00時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

この税務相談の書き込まれているキーワード

この相談に近い税務相談

税金・お金に関する相談一覧

分野

人気のエリアの税理士事務所

税金・お金に関する他のハウツー記事を見る

みんなの税務相談

税理士の無料紹介サービス

プロが税理士を無料でご紹介いたします

  • 相談無料
  • 全国対応
  • 24時間受付
税理士紹介サービスの詳細はこちら
累計 相談数
159,135
直近30日 相談数
805
直近30日 税理士回答数
1,533