退職金と企業型一括受け取りの際の税金について
退職金と企業型DCを一括で受け取る場合の退職所得控除はどのように考えればいいでしょうか。勤続34年、DC加入は30年11か月です。それぞれ退職所得控除を使用できるのでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
税理士の回答
ご質問の件ですが、退職金と企業型DCを同じ年に一括で受け取る場合、残念ながらそれぞれに退職所得控除を二重で適用することはできません。
この場合、両方の受取額は合算されます。
また加入期間の重複分は調整されるため、原則として最も長い期間(今回は勤続年数の「34年」)を基準に全体の控除枠を1回だけ計算します。
勤続34年の場合の退職所得控除額は、以下の通りです。
800万円 + 70万円 ×(34年 − 20年)= 1,780万円
つまり、退職金とDCの合計受取額から1,780万円を差し引いた金額の「半分」が課税対象となります。もし控除枠をそれぞれで最大限活用したい場合は、受け取り時期を一定期間(10年以上)ずらす対策が必要になります。
回答は以上となります。
ご参考になりましたら幸いです。
ご回答くださってありがとうございます。
企業型DCを急いで受け取る必要はありませんので10年以上置いてから受け取ろうと思います。最大で12年受け取りを遅らせることができると思います。勤務期間と加入期間が重なっていますが、控除額はどのような計算になりますでしょうか?回答いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
追加のご質問の件ですが、「会社の退職金を先に受け取り、後から企業型DCを一時金で受け取る」場合は『19年ルール』が適用されるため、10〜12年遅らせても重複調整を回避できません。
なお、DCが先 ➔ 会社が後の場合は10年ルールが適用されますので、この場合10〜12年遅らせると、DC、会社とも満額の控除額を適用出来ます。
DC:控除額 = 800万円 + 70万円 ×(31年 − 20年)= 1,570万円(満額適用)
会社:控除額 = 800万円 + 70万円 ×(34年 − 20年)= 1,780万円(満額適用)
回答は以上となります。
ご参考になりましたら幸いです。
ご回答くださってありがとうございました。
いただいた回答を参考にして受け取り方を考えたいと思います。大変勉強になりました。
本投稿は、2026年07月26日 06時21分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。






