フリーターの節税について

東京都中央区の小林税理士事務所 小林拓未と申します。
音楽活動が「事業」と認められれば、「事業所得」、認められなければ、「雑所得」となります。両方とも経費を計上することができますが、事業所得の場合は、マイナスの場合、給与所得と合算することができます。事業所得-100万円+給与所得150万円=50万円、が所得になり、税金計算上、かなり有利になります。
事業所得の場合で、プラスの場合、青色申告をしていれば、所得から10万円、または65万円の控除が受けられます。事業所得100万円の場合、青色申告していれば、65万円控除で、所得は、100万円-65万円=35万円となります。雑所得の場合は、マイナス分は給与所得と合算できず、プラス分からの青色申告控除はありません。
事業所得の方が、有利なのですが、事業所得をわざとマイナスにして、給与所得と相殺し、給与の源泉所得税を還付するという手法が問題となりました。事業所得が否認され、雑所得とするように、税務署からの指導が増えることになりました。
したがって、事業所得とする=個人事業主として申請する、ということになりますが、認められるかどうかはわかりません。可能性は高くないように思われます。
皆さんのご意見、についてコメントします。
・個人事業主として申請し、経費として諸々申請すれば支払う金額がかなり抑えられる→事業所得が認められた場合の話です。
・役所の人によって経費として認められるか認められないか変わるから意味がない場合があったという方。→事業所得が認められるかどうか分からないと指摘されています。
・そもそもそのやり方自体が古くて今は無理で、やるとしたら音楽の収入は黙っていて、アルバイトの収入はちゃんと申請するしかないという方。→事業所得は、認められない可能性が高いと指摘されています。
・普通に経費として申請すればいいという方。→雑所得として音楽の収入を申告するのなら、個人事業主として届出する必要がありません。
皆さん、それなりに正しい指摘をされているのだと思われます。
現時点では、音楽の収入は、事業所得として認められるかどうかは難しいと思われますが、リスク覚悟で一度個人事業主として申請できるかどうか、税務署でご相談されるとよろしいかと存じます。
以上よろしくお願い致します。

ご回答ありがとうございます。
ずっとわからなかった事にも合点がいって、救われた気がしました。

２点疑問に思ったので、ご質問してもよろしいでしょうか。

役所の人によって経費として認められるか認められないか変わるから意味がない場合があったという方。＞
去年は経費として通ったものが、今年はほぼ全てが却下された…と言われたのですが、実際そういう事はあるのでしょうか？
役所の担当者によって色々変わるというのは確かに耳にする事は多い気がするのですが…。

失念していたのですが、先日同業の方で、音楽の収入がないにも関わらず個人事業主として申請して通ったという友人がいました。簡単だったと。
今少し調べてみた感じ、郵送でも受け付けているとありましたが、実際受諾されるかどうかというのは運なのでしょうか？それとも審査があるのでしょうか。

無知故とても質の低い質問なのかもわかりませんが、お手すきの時にでもお返事いただけると大変嬉しいです。
申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

去年は通ったものが、今年は通らない、ということはありえます。現象としてはそうなのですが、もともと去年の申告もダメなものが、今年もダメで、去年はたまたま発覚しなかっただけ、というのが正しいと思われます。

同業の方も、まだ発覚していないだけで、現在は泳がされている状態かもしれません。数年分まとめてから連絡、ということなのかもしれません。あるいは、明日にでも税務署から連絡があるかもしれません。税務署から連絡がない=認められた、というのは早計に過ぎます。申告については、郵送でも直接提出でも、etaxでも内容は確認されます。問題視されるかどうか、です。