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青色申告におけるDL印税の取り扱い

作家をしております。
出版社から原稿料とDL印税を銀行振り込みで受け取っております。
昨年まで白色申告で、今年から青色申告の65万円控除を目指しています。

青色申告の場合は発生主義と学んだので原稿料については原稿納品日と支払日の2回で帳簿付けを行っているのですが、
DL印税は複数の作品の売り上げ(電子書籍販売サイトごとに売り上げ計上月が異なる)がまとめて入金されるためどのように処理してよいか分かりません。

例えば、
サイトAの4月の売上+サイトBの5月の売上が出版社を通して一度に7月に振り込まれるといった形です。
また出版社によってはいつDLされたものか明細に記載がなく、振込額と支払日しか分からない場合もあります。

「現金主義による所得計算の特例を受けることの届出書」は提出しておりません。
宜しくお願い致します。

税理士の回答

サイトAの4月の売上+サイトBの5月の売上が出版社を通して一度に7月に振り込まれるといった形です

4月が10万円、5月が20万円ということであれば、7月入金30万なので、
4月 売掛/売上 10万円
5月 売掛/売上 20万円
7月 預金/売掛 30万円
となります。

いつDLされたか明細にないものは、明細にないだけで業者は当然把握しているわけですから、業者に経理上必要な旨申出て、より詳細な明細をもらってください。

青色申告(発生主義会計)の場合、売上の計上は役務の提供が完了した日になります。入金された日ではありません。売上月が不明なものは先方に確認するなどして確認しておく必要がります。

しかし当方は別に思うことがあります。
青色申告の場合は発生主義と学んだので原稿料については原稿納品日と支払日の2回で帳簿付けを行っているのですが、

の部分を含めて発生主義で「毎月」「毎回」処理するのは大変ではないでしょうか。
売掛金の消込処理も大変でしょう。
期中の処理は全て現金主義で売上を計上されてはいかがでしょうか。

発生主義にするのは、決算のときだけでも構いません。
この場合、普段は全て現金主義で処理します。
年が変わりましたら、1月以降に入金されるものでそのいくつかが前年分の売上な訳ですから、該当するものを合計して、これを
12月31日 売掛金/売上 (集計額)
1月1日  売上/売掛金  (集計額)
とします。
以降は再び現金主義で売上を計上してください。
発生主義で頭を悩ませるのは、年一回だけの作業で済みます。
また売掛金も確実に消込ができ間違いも無くなります。

参考になれば幸いです。

本西様
非常に分かりやすい解説をありがとうございます。
また別件に関しても非常に参考になりました。
今はまだ取引を行っている会社が少ないのですが今後の状況に応じて考えてみたいと思います。

出澤様
ご回答いただきましてありがとうございます。
理由を説明し担当者へ確認しようと思います。

本投稿は、2019年06月30日 11時51分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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