損失の繰越控除は利用した方が得ですか。
特定口座源泉有りで取引しています。
昨年度、株で40万円の損失が出たので、損失の繰越控除を行いました。
今年は、株で150万円ほどの利益が出ているので昨年度の損失と相殺すると税金が8万円程度戻ってくると思うのですが、それ以上に来年度の税金が高くなることはありませんでしょうか。
現在の年収は900-1000万円程度です。
教えてください。
税理士の回答

株式譲渡の繰越控除は、適用すべきです。今年の利益から前年の損失金額を差引き、税金が安くなるのですから是非適用してください。金融資産の税額は累進課税ではありませんから、来年は利益が出たときに20%の税金で、損失が出たときには繰越控除を行ってください。参考にしてください、宜しくお願いいたします。
ご連絡有難うございます。
今年が株取引でプラスになっているので、株取引に関して年末控除をすることによって、来年度の所得税が控除額の8万円以上あがると言うことはないのでしょうか。

株式の譲渡は、分離課税で税率は20%です。例えば、27年の株式譲渡の利益が100万円、26年の損失額が80万円として考えて見ましょう。27年分は20万円の税金が源泉税として引かれています。26年分の損失額を差し引くことで27年分の利益は、20万円となり税額は4万円となります。これは所得税の申告書を税務署に提出することで既に証券会社を通して納めた源泉税が納め過ぎたということで、16万円の還付を受けることができます。申告書を提出しないと受けられません。注意するのは、損失の繰越控除を受けるためには、この例の場合は26年分の申告書を提出しなければならないことです。給与所得者が給料と株式譲渡の損失があり、医療費控除の申告をするために確定申告書をするとします。その時に株式の譲渡損失については税金に関係しないとして申告書から外して申告書を提出したとすると、27年分の申告では損失の繰越控除ができません。また、継続して申告書を提出していないとできませんのでご注意ください。
本投稿は、2015年12月06日 15時47分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。