なるべく贈与税を払わずにローン返済する方法について
銀行の住宅ローンを使って実家を二世帯用にフルリノベーションする予定です。
・家族構成
夫(本人)
妻
子供2人
夫の母親
仮審査の結果、190万の夫名義の自動車ローンを返済する条件で住宅ローン4200万借りれるとなりました。
190万の返済をどのように実行すれば、なるべく税金を払わずに済むか悩んでおります。
夫預金20万
夫投資信託200万
夫の母親から援助300万
投資信託をなるべく崩さずに、贈与税をなるべく払わずに親援助300万を自動車ローンに当てる方法はないでしょうか?
税理士の回答

小川真文
普通に「夫の母親から援助300万」を「190万の夫名義の自動車ローンを返済する」資金に充てた場合には贈与税額が190万円-110万円⇒80万円×10%=8万円となります。(返済資金に充てる前提であれば、各年で分割贈与しても一括贈与と見なされます)
「投資信託をなるべく崩さずに、贈与税をなるべく払わずに親援助300万を自動車ローンに当てる方法」となると、まず条件次第の部分がありますが自動車の名義を「夫の母親」名義に変更したうえで「自動車ローンを返済する」というスキームがあります。この場合には無償の譲渡であっても自動車の査定額が110万円以下であれば車両の譲渡に係る贈与税(夫の母親が受贈者)は生じません(有償譲渡のスキームもありますが割愛します)。またローンの借入先が銀行または金融機関の場合は、一般的にはローンが残っている状態でも車の譲渡が可能です。その後「夫の母親」が「190万」の「自動車ローンを返済する」ことになります。ただし金融機関のローン債務者の変更についての了承や今後「夫の母親」名義の自動車を使用することに不都合がないなどの確認が必要です。当然ながら各地域管轄の陸運局(運輸局)への手続きと諸費用が必要です。
また「実家を二世帯用にフルリノベーションする」場合の当該家屋の名義がご主人であれば、一般の暦年贈与もしくは贈与住宅取得資金贈与の特例を活用して、「夫の母親から援助300万」の一部を贈与税の負担なしに受領することができます。
いずれにしても詳しい内容やご家族の諸事情が不明ですので、お近くの税理士等の専門家にご相談頂くことをお勧めします。
本投稿は、2024年05月08日 20時46分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。