二世帯住宅の外構工事。贈与税対策は?
親の土地に別棟の二世帯住宅を建てます。
解体工事と外構工事の費用を親が負担する場合、子へ贈与税はかかるでしょうか?
税理士の回答

石割由紀人
親が負担する解体工事と外構工事が子に対する贈与とみなされるかどうかは、いくつかの条件によって決まります。
1. 親名義の土地であるかどうか
親が所有する土地に行われる工事で、その工事によって親の資産価値が向上すると考えられる場合、贈与とはみなされない可能性があります。親の資産として工事が行われたと考えられるためです。
2. 工事の内容と資金の流れ
工事の内容が子の生活に直接利用されている部分であり、かつその資金が親から子に直接贈与されたような形であれば、贈与税課税対象となる可能性があります。
3. 名義と所有権の状態
親の土地であっても、工事に伴う改善された設備や施設が子の単独使用や利益に寄与する場合は、贈与とされるリスクがあります。一方、親名義のままで親も利用する工事であれば、贈与とはされにくいと考えられます。
結論として、親が所有する土地で親名義のもと行われる工事において、工事によって得られる利益が親に帰属するものであれば、贈与税は発生しない可能性が高いです。
本投稿は、2024年11月20日 15時45分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。