妻名義共有口座(資金混在)から住宅取得資金に充当する場合の贈与税
住宅取得資金に関する贈与税の取扱いについてご相談です。
現在、妻名義の口座を夫婦共有の貯蓄用口座として使用しています。
当該口座の入出金状況は以下のとおりです。
【入金】
・夫の給与から毎月約5万円を約7年間継続して振込(夫名義で振込)
・賞与時に数十万円単位で追加入金することあり(夫名義で振込)
・妻のパート収入の入金
・妻が受けた暦年贈与(年間110万円以内)の入金
※夫婦間で、夫から妻への贈与という認識はなく、家計管理上の共有口座として運用してきました。
【出金】
生活費の主な支払いは夫名義口座から行っていますが、当該口座からは以下の支出があります。
・生活費の一部(妻名義クレジットカードの引き落とし等)
・妻の習い事費用
・子供の習い事費用の一部
※夫婦双方が引き出し可能な状態です。
【前提条件】
・住宅ローンは夫単独で契約予定です。
・妻は昨年11月よりパート勤務を開始しており、それ以前は専業主婦でした。
・妻の両親から住宅取得資金として500万円の援助を受ける予定であり、当該資金に対応する持分を妻名義で登記する想定です。
今回、住宅購入にあたり、上記口座から資金を拠出予定です。
その際、夫が過去に振り込んだ資金(毎月5万円および賞与分)に相当する金額の一部を、夫名義口座へ移し、住宅取得資金として使用することを検討しています。
この場合、当該資金移動が妻から夫への贈与とみなされ、贈与税の課税対象となる可能性があるかご教示いただけますでしょうか。
特に以下の点についてご意見をいただけますと幸いです。
・資金が混在している口座からの払出しにおいて、夫の拠出分として認められる範囲
・過去の入金履歴および家計の実態をもとに、夫資金として主張できる可能性
・税務上否認リスクがある場合の対応策(例:贈与として処理すべきか等)
また、本件について税務上の説明を行う際に、事前に準備しておくべき資料(通帳履歴、入出金明細、家計管理資料等)がございましたらご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
税理士の回答
三嶋政美
本件は資金の実質帰属に基づき判断され、直ちに妻から夫への贈与と認定されるものではありません。夫の給与等から継続的に拠出された事実が明確であり、かつ家計共有口座として運用されていた実態が認められれば、当該部分は夫資金として主張し得ます。ただし、妻収入や贈与資金と混在している以上、全額を夫資金とするのは困難であり、按分的な整理が求められる場面も想定されます。否認リスクに備え、通帳履歴、振込名義、家計管理状況の説明資料等を備え、資金の流れと意思の一貫性を示すことが肝要です。
本投稿は、2026年04月21日 19時10分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。







