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専業主婦の妻が住宅資金を出す場合、税金はかかる?

お世話になります。夫名義で5000万の新築住宅を購入します。専業主婦の妻が住宅資金を出す場合、いくらまでなら税金はかかりませんか? またもし、妻が就業していたときに貯蓄した2000万を出す場合はいくら税金がかかりますか?ご教授お願い致します。

税理士の回答

お世話になります。

ご購入される住宅について、今後、どのように、誰が支払いをされていかれるのか等、具体的なことがわからないので、いくらまで大丈夫という観点での回答は避けます。

一方、夫婦間であっても、住宅の取得と、その資金負担関係によっては、贈与を認定され、贈与税が課税される可能性は否定できません。

つまり、ご主人単独所有名義の不動産を取得したが、その資金のうち、多くを所有者であるご主人以外の、妻である貴女が負担した、となれば、住宅取得資金について、貴女が、ご主人に贈与した、と認定される可能性があります。

仮に、5,000万円の住宅の取得に際して、その住宅に関して、貴女の所有持分が全くなく、全てご主人所有として登記された場合で、取得時に、貴女が2,000万円を負担した場合(ただし、返済可能な期間内に返済可能な計画により、計画的に返済してもらう場合は除く。)、その2,000万円について、贈与されたと認定される可能性があります。

暦年贈与の場合、年間控除額である110万円を超える部分に対して、その超えた金額に応じた税率により、贈与税は計算されます。

参考になれば幸甚です。

ご回答ありがとうございます。大変参考になります。言葉足らずな質問で、失礼しました。

5000万のうち、夫の貯蓄3000万、妻の就業時代の貯蓄2000万を一括で支払うときの場合を想定しておりました。

ローンを組んで、減税効果が切れる10年後に一気に繰り上げ返済をするか、ローンを組まずに一括で支払うか、どちらが特か、総額支払いが少なくてすむのかも知りたいところです。(銀行審査では、33年ローンで、3800万まで借りられて、返済利率が0,2%とのことでした。)


さて、お話のなかに、{(ただし、返済可能な期間内に返済可能な計画により、計画的に返済してもらう場合は除く。)}とありましたが、毎年夫から計画的に返済される場合は贈与税はかからないと考えてよろしいでしょうか?
また、[返済可能な期間内の返済可能な計画]とは、具体的にどのような返済計画例となりますか?

お忙しいところ恐れ入りますが、お返事賜りたく存じます。どうぞよろしくお願い致します。




状況承知しました。

ご主人の収入、所得の状況にもよりますが、いわゆる、住宅ローン控除で、その控除額が、ご主人の所得税、住民税よりも小さく、毎年計算される住宅ローン控除が、全額、税金から控除されるのであれば、可能な限り、ローンを組まれてもいいと思います。

住宅ローン控除は、年末ローン残高の1%が控除額となりますが、利率が0.2%であれば、理論上は、住宅ローン控除を受けた方が得だからです。

ただし、控除できる金額は、控除がない場合の、所得税、住民税が上限になりますので、全額控除できる範囲内であれば、借りたほうが得、となります。

一方、デメリットとしては、住宅ローンを借りると、おそらく担保設定を銀行から要求されると思いますが、担保設定費用が案外高いことです。

また、銀行によっては、ローン実行時の手数料や保証料が高額である場合があることです。

ただし、手数料、保証料は、一括前払ではなく、金利上乗せを選択できる銀行もあります。

あと、留意するべきは、おそらく変動金利だと思うので、利率が上がったときに留意することです。

ただし、金利が上がれば、状況を見ながら、繰上げ返済されればよろしいかと思います。

あと、銀行にもよりますが、住宅ローンには、いわゆる、団信、という保険を掛けられますが、昨今では、3大疾病で、約款上の状況になれば、その時点の債務を免除するという商品もありますので、金利の割増にはなると思いますが、格安で、多額の保障を得られると考えれば、ありの選択とも考えられます。


次に、家族間での借入と返済の件ですが、実態として、借入、返済の関係であれば、それについては、贈与認定されることはありません。

ただし、一般的な銀行からの借入同様、借入時に、返済計画を立てて、計画に従い、毎月、返済が継続されることが必要です。

また、できれば、金利も、返済元金とは別途授受することです。

当然、借入に関する契約書は作成し、返済は、銀行振込等で、返済の実績がわかるようにされた方がよろしいです。

返済可能な返済計画というのは、長すぎない計画であることです。

例えば、完済時期が、借主、貸主ともに、90才といった期間は、一般的な条件ではないので、リスクが高くなると思います。

これで大丈夫とは言えませんが、一般的な銀行借入の条件などからすると、長くても、借主が70才くらいまでに完済される期間にされた方がよろしかと思います。

参考になれば幸甚です。

丁寧なご回答ありがとうございました。大変参考になりました。感謝申し上げます!

本投稿は、2019年08月27日 18時20分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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