息子への独立開業資金の提供方法
息子が美容室を独立開業する予定です。私は70才の高齢ですので、生前贈与的な意味合いで1000万程度を資金提供したいのですが、
①相続時精算課税では今後の贈与関係の自由度がなくなる。
②貸付では、両者にとって無意味な利息が発生するし、私の年齢から返済期間が十数年に限定されてしまう。
③私が資本金を提供し、息子が社長の法人として開業し、蒸庫は最終的に会社の株式を相続する。
私の年齢を踏まえた生前贈与的な意図での資金提供としてはどれがベターなのでしょうか?
税理士の回答
(詳細は分かりかねますのご了承いただいたうえ、簡潔に回答をさせていただきます。)
様々な見解により回答が分かれる内容であると思われます。
以下、簡単にアドバイスをさせていただきます。
① 相続税の試算をされることをお勧めさせていただきます。110万円の暦年贈与の非課税が使用できなくなったとしても、相続税への影響が少なければ一考の余地はあると思われます。
② 仰せの通りです。あくまで貸借となりますので、契約書等により進めていく必要があります。「支援」とは言い難い部分があります。
③ 会社株式の生前贈与もしくは株価対策を講じる必要があります。その結果、円滑に進むようであれば一考の余地はあると思われます。なお会社設立費用や維持コストが生じます。
以上、ご参考願います。宜しくお願い致します。

ご回答させて頂きます。
①は仰る通り、息子様に対して今後110万円の非課税枠が使用できなくなります。
②は、無利息でも問題ございませんが、貸付金という相続財産が1,000万円残りますので、効果的な資金提供の仕方とは言えないかもしれません。
③は、現金1,000万円という財産が、会社株式という財産に代わります。
なお、会社の株式の評価額は、業績に応じて上下しますので、株価が低いところで、株式をお父様から息子様に複数年に分けて贈与する方法が良いかもしれません。
そうすることによって、自由に使える資金自体は一気に渡すことが出来、贈与税は複数年に分けて低い税率が適用され、効果的な相続対策となります。
本投稿は、2016年12月22日 12時31分公開時点の情報です。 投稿内容については、ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。